“群禽”の読み方と例文
読み方割合
むらどり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下田しもだにはいくつ稲村白金プラチナの笠めきなごめ、上畑かみばたは緑の縞目、わづかにも麦ぞ萠えたる。その畑に動く群禽むらどり、つくづくと尾羽根振りては、また空へ飛び立ちかける。
あなあはれ、ここの丘窪、明るけど古さび棚田、うれしけど冬の日棚田、その空にかけ群禽むらどり、鶺鴒の薄黄の尾羽のただ波うちて影もとまらず、影もとまらず。
あなあはれ、ここの丘窪、明るけど古さび棚田、うれしけど冬の日棚田、その空にかけ群禽むらどり、鶺鴒の薄黄の羽根のただ波うちて影もとまらず、影もとまらず。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)