“四川弓”の読み方と例文
読み方割合
しせんきゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして時々、彼は例の四川弓しせんきゅうを持って、かささぎ雉子きじに出かけた。また谷へおりては、川魚や川苔かわのりを採って帰った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、彼方の岩頭に腰かけていた若者は、すぐ気づいて、気づくや否、隠し持っていた四川弓しせんきゅう(半弓)にバシッと矢をつがえて、こっちをにらまえた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いやその紅顔は童子ともみえるが年はもう十八、九の若者で、破れた衣服、鳥の巣のようなあたま、腰には残る一本の矢柄やがらし、手には四川弓しせんきゅう(半弓)を持っている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)