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祖師
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そし
ふりがな文庫
“
祖師
(
そし
)” の例文
「やあ、よくおいでなすった。こんな処は堀の内のお
祖師
(
そし
)
さまへでも行く時のほかは、あんまり用のない所で……。」
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ロレ
祖師
(
そし
)
フランシス
上人
(
しゃうにん
)
! こりゃまた
何
(
なん
)
たる
變
(
かは
)
りやうぢゃ! あれほどに
戀
(
こ
)
ひ
焦
(
こが
)
れておゐやつたローザラインを
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
清元の浄瑠璃に、あの川端へ
祖師
(
そし
)
さんへなどと申す文句のござりますのは、此の川端にある祖師堂で、此の境内には俳優岩井家代々の墓がございます。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
貴下方
(
あなたがた
)
が、到底
対手
(
あいて
)
にゃなるまいと思っておいでなさる、
少
(
わか
)
い人たちが、かえって
祖師
(
そし
)
に
憧
(
あこ
)
がれてます。どうかして、
安心立命
(
あんしんりつめい
)
が得たいと
悶
(
もだ
)
えてますよ。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それから
句仏上人
(
くぶつしやうにん
)
が、画を
描
(
か
)
かせてもやはり器用なのに敬服した。上人は「
勿体
(
もたい
)
なや
祖師
(
そし
)
は
紙衣
(
かみこ
)
の五十年」
俳画展覧会を観て
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
「れいの、お
祖師
(
そし
)
さまのお声というのを、はっきりと聞いたものが八九人いるんでございます」
顎十郎捕物帳:11 御代参の乗物
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「信者は
祖師
(
そし
)
様と呼んでいるよ。……でも反対派の人達は『
飛加藤
(
とびかとう
)
の亜流』だと云っているよ」
仇討姉妹笠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
何とかして治る工夫はないものかと、
大師
(
だいし
)
様に願をかけたり、
祖師
(
そし
)
様の御利益にすがったり、方々の温泉を
経
(
へ
)
めぐったりしましたが、できものはずんずん大きくなるばかりでした。
肉腫
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
「バッハは西洋音楽の
祖師
(
そし
)
である」と言ったならば、一応大袈裟に響くかも知れない。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
『
祖師
(
そし
)
親鸞
(
しんらん
)
でさえしたことです』
御鷹
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
祖師
(
そし
)
西来の意は
奈何
(
いかん
)
。曰、苦。
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
現代第一の智者と云えば、この俺の他にはない。つまり俺は日蓮なのだ。つまり俺は
祖師
(
そし
)
なのだ。その祖師様を殺そうとは、とんでもない不届者だ。すぐに仏罰を蒙ろうぞ。
大捕物仙人壺
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
となりに坐っていたお
伽坊主
(
とぎぼうず
)
の朝顔という腰元が、そっとたずねると、いま、お
祖師
(
そし
)
様が憐れむような眼つきで、じッとわたしの顔をごらんになった、と妙なことを口走った。
顎十郎捕物帳:11 御代参の乗物
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
思ひがけなき雪の夜に
御封
(
ごふう
)
と
祖師
(
そし
)
の
利益
(
りやく
)
にて、不思議と
命
(
いのち
)
助
(
たす
)
かりしは、
妙法蓮華経
(
めうほふれんげきやう
)
の七字より、一
時
(
じ
)
に
落
(
おと
)
す
釜
(
かま
)
ヶ
淵
(
ふち
)
、
矢
(
や
)
を
射
(
い
)
る水より
鉄砲
(
てつぱう
)
の肩を
擦
(
こす
)
つてドツサリと、
岩間
(
いはま
)
に
響
(
ひゞ
)
く
強薬
(
つよぐすり
)
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お
祖師
(
そし
)
が
身延
(
みのぶ
)
へ
参詣
(
さんけい
)
に
来
(
き
)
ても
鰍沢
(
かじかざは
)
の舟には乗るなとおつしやつた
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“祖師”の意味
《名詞》
祖師(そし)
一宗一派、学派、流派などを開いた人。開祖。
(出典:Wiktionary)
祖
常用漢字
小5
部首:⽰
9画
師
常用漢字
小5
部首:⼱
10画
“祖師”で始まる語句
祖師様
祖師堂
祖師部