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いま
ふりがな文庫
“
目下
(
いま
)” の例文
只
(
たゞ
)
彼
(
かれ
)
は
目下
(
いま
)
其
(
そ
)
の
幾部分
(
いくぶぶん
)
でも
要求
(
えうきう
)
することが、
自分
(
じぶん
)
の
火
(
ひ
)
が
燒
(
や
)
いた
其
(
そ
)
の
主人
(
しゆじん
)
の
家
(
うち
)
に
對
(
たい
)
して
迚
(
とて
)
も
口
(
くち
)
にするだけの
勇氣
(
ゆうき
)
が
起
(
おこ
)
されなかつたのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
謂
(
い
)
うまでもなく道徳円満、ただしその細君は三度目で、
前
(
さき
)
の二人とも若死をして、
目下
(
いま
)
のがまた顔色が近来、
蒼
(
あお
)
い。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それは
目下
(
いま
)
の所じゃわるくないかもしらんがの、わたしはよウく
医師
(
おいしゃ
)
から聞いたが、この病気ばかいは一
時
(
とき
)
よかってもまたわるくなる、暑さ寒さですぐまた起こるもんじゃ
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
このマクドオナルドは——彼自身の説明によると——経験ある航海家で、
目下
(
いま
)
は、ニュウ・ジイランド冷凍肉会社に雇われて、冷蔵船コルコラン号の船長をしているとのことだった。
消えた花婿
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
目下
(
いま
)
持上つてゐる縁談が、
種々
(
いろいろ
)
の事情があつて両親始め
祖父
(
おぢいさん
)
までが折角勧めるけれど、自分では
奈何
(
どう
)
しても
嫁
(
ゆ
)
く気になれない、此心をよく
諒察
(
くみと
)
つて、
好
(
うま
)
く其間に
斡旋
(
あつせん
)
してくれるのは
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
「
目下
(
いま
)
はひたすら、剣技をみがきます一心——。」
煩悩秘文書
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
これはたぶん、
目下
(
いま
)
の歌舞伎座の
辺
(
あたり
)
であったろう。
朱絃舎浜子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
那樣事
(
そんなこと
)
は
知
(
し
)
らぬな。
私
(
わし
)
は
目下
(
いま
)
の
空模樣
(
そらもやう
)
さへお
前
(
まへ
)
さんに
聞
(
き
)
かれたので、やつと
氣
(
き
)
が
着
(
つ
)
いたくらゐぢやもの。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
並んで四軒、稲葉家の
隣家
(
となり
)
は
目下
(
いま
)
空家で、あとの二軒も、珍しく芸者家ではない。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“目”で始まる語句
目
目的
目出度
目前
目標
目貫
目覚
目論見
目論
目付