“諒察”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょうさつ50.0%
くみと33.3%
りやうさつ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その素直になりきれない事情にも、また諒察りょうさつすべきものがあるにはある。いったい、この男は、自分が世間から諒解されないことに慣れているが、誤解されることにも慣れている。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
自分では奈何どうしてもく氣になれない、此心をよく諒察くみとつて、好く其間に斡旋してくれるのは、信吾の外にないと信じてゐるのだ。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
余は今ま露西亜ロシヤに於ける同志に代りて之を諸君に書き送らんとするに際し、憤慨の情と感謝の念と交々こもごも胸間に往来して、幾度いくたびも筆を投じて黙想に沈みしことを、幸に諒察りやうさつせよ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)