“くみと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
汲取46.2%
酌取30.8%
諒察15.4%
掬取7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何故夫が曾根への手紙を見せて、同時に家を解散すると言出したかは、彼女によく汲取くみとれなかった。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
保安上ほあんじやう容易よういならぬ問題もんだいであるといふので(それにみだりに神社呼じんじやよばはりをこと法律はふりつゆるさぬところでもあるので)奉納ほうのう旗幟はたのぼり繪馬等ゑまとうてつせしめ、いはやから流出りうしゆつする汚水をすい酌取くみとるをきん
目下いま持上つてゐる縁談が、種々いろいろの事情があつて両親始め祖父おぢいさんまでが折角勧めるけれど、自分では奈何どうしてもく気になれない、此心をよく諒察くみとつて、うまく其間に斡旋あつせんしてくれるのは
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
哀れなる友として父の心情をお掬取くみと可被下くださるべくば、なにとぞ我が亡き後、琴の身上たちゆくようお計い有之たく世に知られて家名の恥辱と相成ること無きよう
(新字新仮名) / 山本周五郎(著)