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酌取
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くみと
ふりがな文庫
“
酌取
(
くみと
)” の例文
丑松は其精神を
酌取
(
くみと
)
つて、父の用意の深いことを感ずると同時に、又、一旦斯うと思ひ立つたことは飽くまで貫かずには置かないといふ父の
気魄
(
たましひ
)
の烈しさを感じた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
保安上
(
ほあんじやう
)
容易
(
ようい
)
ならぬ
問題
(
もんだい
)
であるといふので(それに
濫
(
みだ
)
りに
神社呼
(
じんじやよば
)
はりを
爲
(
す
)
る
事
(
こと
)
は
法律
(
はふりつ
)
の
許
(
ゆる
)
さぬ
處
(
ところ
)
でもあるので)
奉納
(
ほうのう
)
の
旗幟
(
はたのぼり
)
、
繪馬等
(
ゑまとう
)
を
撤
(
てつ
)
せしめ、
窟
(
いはや
)
から
流出
(
りうしゆつ
)
する
汚水
(
をすい
)
を
酌取
(
くみと
)
るを
禁
(
きん
)
じ
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
だが子供のときから躾けというものによって自分を殺し切り、人の思惑や人の好みを察して
酌取
(
くみと
)
ることにだけ発達させられて来たわたしの心というものが何でこのポーズを見破らずには置こうぞ。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「実は、君より妻へ
宛
(
あ
)
てたる御書面、また妻より君へ宛てたる手紙、
不図
(
ふと
)
したることより生の目に触れ、一方には君の御境遇をも
審
(
つまびらか
)
にし、一方には……妻の心情をも
酌取
(
くみと
)
りし次第に候……」
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
酌
常用漢字
中学
部首:⾣
10画
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
“酌取”で始まる語句
酌取女