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皺手
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しわで
ふりがな文庫
“
皺手
(
しわで
)” の例文
苔
(
こけ
)
の生えた
桶
(
おけ
)
の中から、
豆腐
(
とうふ
)
を
半挺
(
はんちょう
)
、
皺手
(
しわで
)
に白く積んで、そりゃそりゃと、
頬辺
(
ほっぺた
)
の
処
(
ところ
)
へ
突出
(
つきだ
)
してくれたですが、どうしてこれが食べられますか。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
つと
乗出
(
のりいだ
)
してその
面
(
おもて
)
に
瞳
(
ひとみ
)
を据ゑられたる直行は、鬼気に襲はれて
忽
(
たちま
)
ち寒く
戦
(
をのの
)
けるなり。
熟
(
つくづ
)
くと見入る
眼
(
まなこ
)
を放つと共に、老女は
皺手
(
しわで
)
に顔を
掩
(
おほ
)
ひて
潜々
(
さめざめ
)
と
泣出
(
なきいだ
)
せり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
人形使 (ものいわず、
皺手
(
しわで
)
をさしのべて、ただ招く。招きつつ、あとじさりに次第に樹立に
入
(
い
)
る。)
山吹
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
夫人 (人形使の
皺手
(
しわで
)
を、脇に
掻込
(
かいこ
)
むばかりにして、先に、番傘をかざして、揚幕へ。——)
山吹
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
真黒
(
まっくろ
)
な影法師のちぎれちぎれな
襤褸
(
ぼろ
)
を
被
(
き
)
て、茶色の毛のすくすくと
蔽
(
おお
)
われかかる額のあたりに、
皺手
(
しわで
)
を合わせて、
真俯向
(
まうつむ
)
けに
此方
(
こなた
)
を拝んだ
這身
(
はいみ
)
の
婆
(
ばば
)
は、坂下の
藪
(
やぶ
)
の
姉様
(
あねさま
)
であった。
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
(
紅
(
あか
)
の
袴
(
はかま
)
にて
膝行
(
いざ
)
り出で、桶を
皺手
(
しわで
)
にひしと
圧
(
おさ
)
え、
白髪
(
しらが
)
を、ざっと
捌
(
さば
)
き、染めたる歯を
角
(
けた
)
に開け、三尺ばかりの長き舌にて生首の顔の血をなめる)汚穢や、(ぺろぺろ)汚穢やの。
天守物語
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
皺手
(
しわで
)
に
呼吸
(
いき
)
をハッとかけ、斜めに
丁
(
ちょう
)
と鑿を押えて、目一杯に海を望み
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ええ!」と思わず、
皺手
(
しわで
)
をかけたは、真綿のようなお町の手。
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
皺手
(
しわで
)
を
膝
(
ひざ
)
へ組んで、
俯向
(
うつむ
)
いて口をむぐ/\さして
貴婦人
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
翁は耳を傾け、
皺手
(
しわで
)
を当てて聞いた。
貝の穴に河童の居る事
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
皺
漢検1級
部首:⽪
15画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“皺”で始まる語句
皺
皺枯
皺嗄
皺面
皺嗄声
皺苦茶
皺首
皺腹
皺枯声
皺立