しまひ)” の例文
そつちからもこつらからもれがかぞへられた。左手さしゆゆびが二げて二おこされてもつくせなかつた。勿論もちろんしまひには配偶はいぐうけたものまで僂指るしされた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
勘次かんじついで餘計よけいわらつた。つちしまひ夕方ゆふがた周圍しうゐ土手どてのやうなこしらへて其處そこみづつてはぐちや/\とあしねながらきざんだわらいてはんでさうして一ばんいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かれいそがしい仕事しごとしまひになつたときすなは稻刈いねかりから稻扱いねこきからさうしてもみすりもんでかれ得意とくい俵編たわらあみもなくなつて、世間せけんがげつそりとさびしくしづんだときかれきふ勘次かんじべつまひがたくなつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)