海鳥かいてう)” の例文
その仇浪あだなみ立騷たちさわほとり海鳥かいてう二三ゆめいて、うたゝ旅客たびゞとはらわたつばかり、日出雄少年ひでをせうねん無邪氣むじやきである
帆船ほぶね海鳥かいてう
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
このしゆ海鳥かいてうは、元來ぐわんらい左迄さまで性質せいしつ猛惡まうあくなものでいから、此方こなたさへ落付おちついてれば、あるひ無難ぶなんまぬがれること出來できたかもれぬが、不意ふいこととて、しんから顛倒てんだうしてつたので
わたくし愕然がくぜんとして振向ふりむくと、今迄いまゝで白色巡洋艦はくしよくじゆんやうかん一方いつぽうられて、すこしも心付こゝろづかなかつたが、たゞる、西方せいほうそら一面いちめんに「ダンブローてう」とて、印度洋インドやう特産とくさん海鳥かいてう——そのかたちわしくちばしするど