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浪華
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なには
ふりがな文庫
“
浪華
(
なには
)” の例文
京子
(
けいし
)
浪華
(
なには
)
の
地
(
ち
)
、
古
(
いにしへ
)
より芸園に名高きもの輩出し、
海内
(
かいだい
)
に聞ゆるものありといへども、その該博精通、蒹葭堂の如きもの少し。
僻見
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
金澤
(
かなざは
)
ばかりかと
思
(
おも
)
ひしに、
久須美佐渡守
(
くすみさどのかみ
)
の
著
(
あらは
)
す、(
浪華
(
なには
)
の
風
(
かぜ
)
)と
云
(
い
)
ふものを
讀
(
よ
)
めば、
昔
(
むかし
)
、
大阪
(
おほさか
)
に
此
(
こ
)
のことあり——
二日
(
ふつか
)
は
曉
(
あけ
)
七
(
なゝ
)
つ
時
(
どき
)
前
(
まえ
)
より
市中
(
しちう
)
螺
(
ほら
)
など
吹
(
ふ
)
いて
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
昔この高台からはるかに西を望めば、
浪華
(
なには
)
の海に夕陽の落ちるのが眺められたのであらう。
木の都
(新字旧仮名)
/
織田作之助
(著)
〔評〕長兵京師に
敗
(
やぶ
)
る。木戸公は岡部氏に
寄
(
よ
)
つて
禍
(
わざはい
)
を
免
(
まぬか
)
るゝことを得たり。
後
(
のち
)
丹波に
赴
(
おもむ
)
き、
姓名
(
せいめい
)
を
變
(
か
)
へ、
博徒
(
ばくと
)
に
混
(
まじ
)
り、
酒客
(
しゆかく
)
に
交
(
まじは
)
り、以て時勢を
窺
(
うかゞ
)
へり。南洲は
浪華
(
なには
)
の某樓に
寓
(
ぐう
)
す。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
「四日。晴。暁七時
浪華
(
なには
)
天保山沖へ著。天明より小舟一艘
雇
(
やとひ
)
、土佐堀御蔵屋敷へ著。」
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
誰れが子かわれにをしへし
橋納凉
(
はしすゞみ
)
十九の夏の
浪華
(
なには
)
風流
(
ふうりう
)
恋衣
(新字旧仮名)
/
山川登美子
、
増田雅子
、
与謝野晶子
(著)
穂
(
ほ
)
にこそ出さね、
浪華
(
なには
)
なる
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
余十八九歳の頃片山再び
浪華
(
なには
)
に下り、
立売堀
(
いたちぼり
)
に住す。余従つて
句読
(
くとう
)
を受く。四書六経史漢文選等を読むことを得たり。
僻見
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
〔評〕三條公は西三條、東久世諸公と長門に走る、之を七
卿
(
きやう
)
脱走
(
だつさう
)
と謂ふ。幕府之を
宰府
(
ざいふ
)
に
竄
(
ざん
)
す。既にして七卿が勤王の士を
募
(
つの
)
り國家を亂さんと欲するを憂へ、
浪華
(
なには
)
に
幽
(
いう
)
するの
議
(
ぎ
)
あり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
“浪華”の意味
《名詞》
細かく砕けた波しぶきが花のように見えること。
(出典:Wiktionary)
浪
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
華
常用漢字
中学
部首:⾋
10画
“浪華”で始まる語句
浪華節
浪華亭
浪華橋
浪華江
浪華津
浪華港
浪華漬
浪華綱右衛門