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水氣
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すゐき
ふりがな文庫
“
水氣
(
すゐき
)” の例文
新字:
水気
頓
(
やが
)
て
船尾
(
せんび
)
の
方
(
かた
)
へ
來
(
き
)
て
見
(
み
)
ると、
此處
(
こゝ
)
は
人影
(
ひとかげ
)
も
稀
(
まれ
)
で、
既
(
すで
)
に
洗淨
(
せんじよう
)
を
終
(
をは
)
つて、
幾分
(
いくぶん
)
の
水氣
(
すゐき
)
を
帶
(
お
)
びて
居
(
を
)
る
甲板
(
かんぱん
)
の
上
(
うへ
)
には、
月
(
つき
)
の
色
(
ひかり
)
も
一段
(
いちだん
)
と
冴渡
(
さへわた
)
つて
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
水氣
(
すゐき
)
あるがごとく無きがごとく、
甘味
(
かんみ
)
あるがごとくなきが如くたべてもせい/″\一つか二つ位ゐのところ、甘柿の味はまつたく初秋のものである。
たべものの木
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
アルビオンの温和の氣候が
創
(
つく
)
つたものゝ中でも嘗てない美しい
眼鼻立
(
めはなだち
)
、その
濕
(
しめ
)
つた風と
水氣
(
すゐき
)
を含んだ空が生み蔽うたものゝ中でも嘗てない
淨
(
きよ
)
らかな薔薇と、百合花の色が
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
無地
(
むぢ
)
の
行衣
(
ぎやうえ
)
見
(
み
)
たやうなものに、
鼠
(
ねずみ
)
の
腰衣
(
こしごろも
)
で、ずんぐり
横肥
(
よこぶと
)
りに、ぶよ/\と
皮
(
かは
)
がたるんで、
水氣
(
すゐき
)
のありさうな、
蒼
(
あを
)
い
顏
(
かほ
)
のむくんだ
坊主
(
ばうず
)
が、……あの、
居
(
ゐ
)
たんですつて——そして
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
此
(
こ
)
の
坂
(
さか
)
の
上
(
うへ
)
から、
遙
(
はるか
)
に
小石川
(
こいしかは
)
の
高臺
(
たかだい
)
の
傳通院
(
でんづうゐん
)
あたりから、
金剛寺坂上
(
こんがうじざかうへ
)
、
目白
(
めじろ
)
へ
掛
(
か
)
けてまだ
餘
(
あま
)
り
手
(
て
)
の
入
(
はひ
)
らない
樹木
(
じゆもく
)
の
鬱然
(
うつぜん
)
とした
底
(
そこ
)
に
江戸川
(
えどがは
)
の
水氣
(
すゐき
)
を
帶
(
お
)
びて
薄
(
うす
)
く
粧
(
よそほ
)
つたのが
眺
(
なが
)
められる。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
氣
部首:⽓
10画
“水氣”で始まる語句
水氣立