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武州
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ぶしゅう
ふりがな文庫
“
武州
(
ぶしゅう
)” の例文
各地の鹿島踊歌のうち、
武州
(
ぶしゅう
)
小河内のものには
紛乱
(
ふんらん
)
があり、全くちがったコキリコ踊と
繋
(
つな
)
がって、もう意味が取れなくなっている。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
武州
(
ぶしゅう
)
高尾
(
たかお
)
の
峰
(
みね
)
から、京は
鞍馬山
(
くらまやま
)
の
僧正谷
(
そうじょうがたに
)
まで、たッた半日でとんでかえったおもしろい旅の
味
(
あじ
)
を、
竹童
(
ちくどう
)
はとても忘れることができない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
江戸
開城
(
かいじょう
)
の後、予は
骸骨
(
がいこつ
)
を
乞
(
こ
)
い、しばらく先生と
袂
(
たもと
)
を
分
(
わか
)
ち、
跡
(
あと
)
を
武州
(
ぶしゅう
)
府中
(
ふちゅう
)
の辺に
屏
(
さ
)
け居るに、先生は
間断
(
かんだん
)
なく
慰問
(
いもん
)
せられたり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
「御失念では痛み入る。それ、
武州
(
ぶしゅう
)
は
府中
(
ふちゅう
)
、
六所明神
(
ろくしょみょうじん
)
暗闇祭
(
くらやみまつり
)
の夜、我等の仲間が大恥辱を取ったことについて」
怪異暗闇祭
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
これが、御老中お声掛り
武州
(
ぶしゅう
)
清久
(
きよく
)
の人戸崎熊太郎、当時俗に駿河台の老先生と呼ばれていた大師匠について神道無念流の奥儀をきわめたのだからたまらない。
早耳三次捕物聞書:01 霙橋辻斬夜話
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
特徴というのはほかでもない。試衛館が、江戸にありながら、実質上は
武州
(
ぶしゅう
)
の
多摩
(
たま
)
郡一帯の、身分からいって「農」を代表する、農村支配層の上に築かれていた点である。
新撰組
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
清水は昨夜から待て居るので万事の都合
宜
(
よろし
)
く、その船宿に二晩
窃
(
ひそか
)
に
泊
(
とまっ
)
て、
夫
(
そ
)
れから清水の故郷
武州
(
ぶしゅう
)
埼玉
郡
(
ごおり
)
羽生村
(
はにゅうむら
)
まで二人を連れて来て、
其処
(
そこ
)
も何だか気味が悪いと
云
(
い
)
うので
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
そうするとまたそろそろと
勇気
(
いきおい
)
が出て来て、家を出てから一里足らずは笛吹川の
川添
(
かわぞい
)
を上って、それから右手の
嶺通
(
みねどお
)
りの腰をだんだんと「なぞえ」に上りきれば、そこが甲州
武州
(
ぶしゅう
)
の境で
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
隠してしまう。
武州
(
ぶしゅう
)
常州
(
じょうしゅう
)
あたりでもやはり四月から七月と言っている
怪異考
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
それで俺も
武州
(
ぶしゅう
)
の方へ出るから、途中まで付き合ってくれねえか
入れ札
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
武州
(
ぶしゅう
)
荏原郡
(
えばらごおり
)
荏原村。
円光山
(
えんこうざん
)
満行寺
(
まんぎょうじ
)
住職
釈良乗
(
しゃくりょうじょう
)
書。
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「
余事
(
よじ
)
ではございませんが、毎年、
武田家
(
たけだけ
)
の
行事
(
ぎょうじ
)
として行われてまいりましたところの、
武州
(
ぶしゅう
)
御岳
(
みたけ
)
における
兵法大講会
(
へいほうだいこうえ
)
の
試合
(
しあい
)
の
儀
(
ぎ
)
」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
武州
(
ぶしゅう
)
比企郡高坂村大字
岩殿
(
いわどの
)
の岩殿観音の寺伝に曰く、坂上将軍東征の時、この
御堂
(
おどう
)
の前に通夜し悪龍を
射斃
(
いたお
)
したことがある。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
造営総奉行の一人に、
松下右衛門太夫
(
まつしたうえもんだゆう
)
源政綱
(
みなもとのまさつな
)
という、これは、
武州
(
ぶしゅう
)
川越の城主でしたが。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
応援
(
おうえん
)
として若ざむらい百二十人をそえ、
示威
(
じい
)
どうどうとして、
足柄裏街道
(
あしがらうらかいどう
)
から
甲州路
(
こうしゅうじ
)
をぬけて、
武州
(
ぶしゅう
)
御岳
(
みたけ
)
へ
参加
(
さんか
)
することになった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『してみれば、山越えして、
奥多摩
(
おくたま
)
から
武州
(
ぶしゅう
)
へ出るなんて、
嶮岨
(
けんそ
)
な道をとって、しかも廻り道したりするよりは、江戸表へ寄らずに、真っ直に京都へ出てしまおうじゃないか』
夏虫行燈
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“武州”の意味
《固有名詞》
武州(ぶしゅう)
武蔵国(むさしのくに)の別称。
(出典:Wiktionary)
武
常用漢字
小5
部首:⽌
8画
州
常用漢字
小3
部首:⼮
6画
“武州”で始まる語句
武州公
武州忍
武州訛
武州路
武州行田
武州多摩川
武州比企郡