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根問
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ねど
ふりがな文庫
“
根問
(
ねど
)” の例文
しかしこの上に
根問
(
ねど
)
いしても、どうで正直のことは白状しまいと思ったので、彼はいい加減に話を切りあげて起った。
両国の秋
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「
此方
(
こなた
)
、親があらば叱らさりょう。よう、それからと聞きたがるの、
根問
(
ねど
)
いをするのは、
愛嬌
(
あいきょう
)
が無うてようないぞ。
女子
(
おなご
)
は分けて、うら問い
葉問
(
はどい
)
をせぬものじゃ。」
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そんなことをあくどく
根問
(
ねど
)
いせぬ方が美しくっていい、委細は明後日宿へ訪ねて来た時に、よくわかるように、なんどりと話してみよう、と、それからそれへと、疑ってみたり
狂乱
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
女の話すことだけ聞くのに甘んじないで、
根問
(
ねど
)
いをすると、女はそんな目に逢ったことがないので
厭
(
いや
)
がる。そして何の権利があって、そんな事を問うのだか分からないとさえ思う。
世界漫遊
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ユリウス・ダビット
(著)
今のわが邦人の多くはこれに反し、自分に何たる精誠も熱心もなきに、水の分量から薬の手加減まで解りもせぬ事を
根問
(
ねど
)
いして、半信半疑で鼻唄半分取り懸るから到底物にならぬ。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
また、恒川氏にしても、我が無能をさらけ出して、
根問
(
ねど
)
いする
愚
(
ぐ
)
は演じなかった。
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
私
(
わたし
)
より
願
(
ねが
)
ふことゝいふ
詞
(
ことば
)
聞
(
き
)
きも
畢
(
をは
)
らずそれならばお
話
(
はなし
)
ありお
聽
(
き
)
き
下
(
くだ
)
さりますかと
怪
(
あや
)
しの
根問
(
ねど
)
ひお
高
(
たか
)
さまお
前
(
まへ
)
さまのお
胸
(
むね
)
一
(
ひと
)
つ
伺
(
うかゞ
)
へば
譯
(
わけ
)
のすむ
事
(
こと
)
外
(
ほか
)
でもなし
實
(
まこと
)
の
姉
(
ねえ
)
さまにおなり
下
(
くだ
)
さらぬかと
決然
(
きつぱり
)
いはれて
御串戯
(
ごじやうだん
)
私
(
わたし
)
こそ
實
(
まこと
)
の
妹
(
いもと
)
と
思召
(
おぼしめ
)
してと
言
(
い
)
ふを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
くはしく語りて
疑
(
うたがい
)
を解かむとおもふに、をさなき口の順序正しく語るを得むや、
根問
(
ねど
)
ひ、
葉問
(
はど
)
ひするに
一々
(
いちいち
)
説明
(
ときあ
)
かさむに、しかもわれあまりに疲れたり。うつつ心に何をかいひたる。
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
わが邦の今も小児のみか大人まで蟹の両眼八足を抜いて
二蛪
(
つめ
)
のみで
行
(
ある
)
かせたり蠅の背中に
仙人掌
(
サボテン
)
の
刺
(
とげ
)
を突っ込み
幟
(
のぼり
)
として競争させたり、警察官が婦女を拘留して入りもせぬ事を
根問
(
ねど
)
いしたり
十二支考:02 兎に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
彼女もまんざら愚鈍でないので、いかに打ち解けた男のまえでも、領主の家の噂を軽々しく口外することはさすがに慎しんでいるらしく見えたので、澹山も
根問
(
ねど
)
いしないでその儘に口を
噤
(
つぐ
)
んだ。
半七捕物帳:33 旅絵師
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
根
常用漢字
小3
部首:⽊
10画
問
常用漢字
小3
部首:⼝
11画
“根”で始まる語句
根
根柢
根性
根方
根元
根本
根太
根気
根岸
根津