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散々
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ちり/″\
ふりがな文庫
“
散々
(
ちり/″\
)” の例文
彼に喧嘩を吹きかけられた対手は見物が次第に
散々
(
ちり/″\
)
になっても、そこを動こうともせず、やがてツカ/\と石子の傍へ近寄った。
支倉事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
飛んだ災難でございました。それから
散々
(
ちり/″\
)
になって奥方は会津に落ちて、会津から上方へ落ちて、只今駿府にお
在
(
い
)
でと聞きましたが、何う成行きましたか。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
だが、その当時の秘蔵品は、今では
散々
(
ちり/″\
)
ばらばらに
散
(
ちら
)
ばつて、容易に持主を捜し当てる事が出来なかつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
充分
(
したゝか
)
に
打叩
(
うちたゝ
)
きければ彼の男
横
(
よこ
)
に
摚
(
どう
)
と
倒
(
たふ
)
されしにぞ
其間
(
そのひま
)
に又七と共に殘り二人の
惡者
(
わるもの
)
を
散々
(
さん/″\
)
に打叩きける故
皆
(
みな
)
叶
(
かな
)
はじと
散々
(
ちり/″\
)
に
迯
(
にげ
)
行けり
然
(
され
)
ば金は取られず
先
(
まづ
)
無事に其場を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
旅順
(
りよじゆん
)
の
吉報
(
きつぱう
)
傳
(
つた
)
はるとともに
幾干
(
いくばく
)
の
猛將
(
まうしやう
)
勇士
(
ゆうし
)
、
或
(
あるひ
)
は
士卒
(
しそつ
)
——
或
(
あるひ
)
は
傷
(
きず
)
つき
骨
(
ほね
)
も
皮
(
かは
)
も
散々
(
ちり/″\
)
に、
影
(
かげ
)
も
留
(
とゞ
)
めぬさへある
中
(
なか
)
に
夫
(
をつと
)
は
天晴
(
あつぱれ
)
の
功名
(
こうみやう
)
して、
唯
(
たゞ
)
纔
(
わづか
)
に
左
(
ひだり
)
の
手
(
て
)
に
微傷
(
かすりきず
)
を
受
(
う
)
けたばかりと
聞
(
き
)
いた
時
(
とき
)
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
どちら向いても野の中に唯一人取残されて、
昨日
(
きのふ
)
迄の仲間が今日は
散々
(
ちり/″\
)
になつて行く
後影
(
うしろかげ
)
を見送るでもなく、磨いたように光る線路を
熟々
(
つく/″\
)
と眺めれば線路は遠く/\走つて
何処
(
いづく
)
ともなく消えて行く。
椋のミハイロ
(新字旧仮名)
/
ボレスワフ・プルス
(著)
殘し置其中金二百兩は下女下男五人へ旦那の
紀念
(
かたみ
)
なれば
何迄
(
いつまで
)
も御恩を忘れず
御回向
(
ごゑかう
)
申せと云ひ聞せて
配分
(
はいぶん
)
しければ皆々
涙
(
なみだ
)
ながらに
押戴
(
おしいたゞ
)
き
散々
(
ちり/″\
)
にこそ出行けれ夫より先に忠八は喜内の死骸を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
散
常用漢字
小4
部首:⽁
12画
々
3画
“散々”で始まる語句
散々原
散々腹
散々手古摺