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手引
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てびき
ふりがな文庫
“
手引
(
てびき
)” の例文
剖刀外科には
手引
(
てびき
)
がない、手心がわからぬ、道具がない、手が廻らぬ、どうの候のと言うて、この久しい間、うまいこと逃げ居ったわ。
玉取物語
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
然
(
さ
)
らば、然らば、を双方で言つて
終
(
しま
)
つたから、論は無い、後は
斫合
(
きりあ
)
ひだ。
揉合
(
もみあ
)
ひ押合つた末は、玄明の
手引
(
てびき
)
があるので将門の方が利を得た。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
殘らず
呼出
(
よびいだ
)
し吟味に及びけれ共皆々一
向
(
かう
)
に知らざる
旨
(
むね
)
申ければ主税之助は
憤怒
(
いきどほり
)
是れ必らず
腰元
(
こしもと
)
お島の
手引
(
てびき
)
にて藤五郎兄弟を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
三人寄ってお
線香
(
せんこ
)
上げて、「この観音様の
手引
(
てびき
)
やったら、あて死んだかて幸福や」と、私がそないいいましたら
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
盲
(
めくら
)
にして七十八歳の
翁
(
おきな
)
は、
手引
(
てびき
)
をも
伴
(
つ
)
れざるなり。手引をも伴れざる七十八歳の
盲
(
めくら
)
の翁は、
親不知
(
おやしらず
)
の沖を越ゆべき船に乗りたるなり。
衆人
(
ひとびと
)
はその無法なるに
愕
(
おどろ
)
けり。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
途中、街道の古びた草紙屋で見つけて買い求めたのは、一冊の
懐中絵図
(
ふところえず
)
——その頃、まま版行された道中
細見
(
さいけん
)
、あるいは、御府外名所
手引
(
てびき
)
などの
類
(
たぐい
)
でありましょう。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
はるかの
岨道
(
ほそみち
)
を乞食
体
(
てい
)
の
盲目
(
めくら
)
の男と
手引
(
てびき
)
女が行くのが見えた。自動車は追い迫った。
黒白ストーリー
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
もし其の事が向うの
親父
(
おやじ
)
さまにでも知れた日には、志丈が
手引
(
てびき
)
した憎い奴め、斬って仕舞う、
坊主首
(
ぼうずッくび
)
を
打
(
ぶ
)
ち落す、といわれては僕も困るから、実はあれぎり参りもせんでいたところ
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それが
手引
(
てびき
)
となって、東京、横浜、横須賀なぞでは、たちまち一面に火災がおこり、相模、伊豆の海岸が地震とともにつなみをかぶりなぞして、全部で、くずれたおれた
家
(
いえ
)
が五万六千
大震火災記
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
呼付
(
よびつけ
)
藤五郎兄弟は其方が
手引
(
てびき
)
して佐十郎郷右衞門の兩人に
盜
(
ぬす
)
ませしに相違有るまじ
眞直
(
まつすぐ
)
に申せと
責掛
(
せめかけ
)
若し此事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そして潞王に
手引
(
てびき
)
してもらって、手取り千六百金、四百金を承奉に贈ることにして、二千金で売付けた。
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
手引
(
てびき
)
とし
金子
(
きんす
)
才覺
(
さいかく
)
致させんには
調達
(
てうだつ
)
すべき事もあらんと云に
任
(
まか
)
せ
遂
(
つひ
)
に其儀に
決
(
けつ
)
し
密々
(
みつ/\
)
用意して天一坊と大膳の兩人は
長洞
(
ながほら
)
村を出立し信州下諏訪へと
赴
(
おもむき
)
たり
漸
(
やうや
)
く遠藤屋彌次六方へ
着
(
ちやく
)
し
案内
(
あんない
)
を
乞
(
こひ
)
先年の事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
“手引”で始まる語句
手引草
手引役
手引紐