房州ばうしう)” の例文
可愛かはいいこの一族いちぞくは、土手どてつゞくところ、二里にり三里さんりあしとともにさかえてよろこぶべきことを、ならず、やがて發見はつけんした。——房州ばうしうときである。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この縁談えんだん安之助やすのすけ學校がくかう卒業そつげふするともなくおこつたもので、小六ころく房州ばうしうからかへつて、叔母をば學資がくし供給きようきふことわられる時分じぶんには、もう大分だいぶはなしすゝんでゐたのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「ううん、先生は、もう房州ばうしうへ行くことにきめてるの。家を借りたんだつて……」
落葉日記 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
A 其女そのをんなすなは現今げんこん房州ばうしう出養生でやうじやうきみ細君さいくんだね。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
まさか自動車じどうしやで、ドライブして、さがしてまはるほどのかねはなし……えんれめか、よしはらすゞめ、當分たうぶんせかれたと斷念あきらめてると、當年たうねん五月ごぐわつ——房州ばうしうつた以前いぜんである。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
年目ねんめ夏休なつやすみに小六ころく房州ばうしう海水浴かいすゐよくつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)