たゝかひ)” の例文
旧字:
『生命のたゝかひはたゞ無益に戦ふばかりではいけぬ、汝は知られぬ神の前にひざまづくことをも知らねばならぬ』
愛は、力は土より (新字旧仮名) / 中沢臨川(著)
伏見鳥羽のたゝかひは、幕軍に対して、致命傷を与へたと同時に、新撰組に徹底的な打撃を与へた。
ふにこまらないと思つて、さう無精ぶせうかほをしなくつてからう。もう少し判然はんぜんとしてれ。此方こつち生死せいしたゝかひだ」と云つて、寺尾は小形こがたの本をとん/\と椅子いすかどで二返たゝいた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
これならわけはないと思つてみんなナメてかゝるのだが、それがまた芝兼さんのつけ込みどころで、大抵の相手は手数将棋でたゝかひを挑んだが最後、コロリコロリとまかされてしまふのである。
手数将棋 (新字旧仮名) / 関根金次郎(著)
薄暮くれがたあけのおびえのたゝかひ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
千のたゝかひで勝たう。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
とこうへがつて、彼は又あたまつた。朝食あさめしの時、門野かどの今朝けさの新聞に出てゐたへびわしたゝかひの事をはなし掛けたが、代助は応じなかつた。門野は又はじまつたなと思つて、茶のた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)