戦闘たたかい)” の例文
ピジョン講師の説明にると、その羅馬人ローマじんが英国へ侵入して来た時に、その一部が戦闘たたかいけての地方へ逃げ込んで来た。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それ人の世に在るは、絶えざる戦闘たたかいに在るがごとくならずや。またその日々は、傭人やといびとの日々のごとくならずや。……
北條某ほうじょうなにがしとやらもう老獪ずる成上なりあがものから戦闘たたかいいどまれ、幾度いくたびかのはげしい合戦かっせん挙句あげくはてが、あの三ねんしのなが籠城ろうじょう、とうとう武運ぶうんつたな三浦みうらの一ぞく
生存競争の戦闘たたかいに於て、彼等は常に寄手よせてである。唯進んでち而して取ればよいのである。守ると云うは、有つ者の事である。守ると云うは、已に其第一歩に於て敗北はいぼくである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
それからわたくしわれるままに、鎌倉かまくら実家じっかのこと、嫁入よめいりした三浦家みうらけのこと、北條ほうじょうとの戦闘たたかいのこと、落城後らくじょうご侘住居わびすまいのことなど、りのままにおはなししました。
彼が捕虜をいて来たのは、単に其功名そのこうみょうを誇るが為では無かった。九州の戦闘たたかいに於て、最後の大勝利は幸いに我にしたけれども、初度しょど戦闘たたかい屡々しばしば我に不利益であった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
中稲なかても苅らねばならぬ。其内に晩稲おくても苅らねばならぬ。でも、夏の戦闘たたかいに比べては、何を云っても最早しめたものである。朝霜、夜嵐よあらし、昼は長閑のどかな小春日がつゞく。「小春日や田舎に廻る肴売さかなうり」。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
敵より投げたる一個ひとつの石は宣戦の布告である。人間と𤢖とはここ戦闘たたかいを開かねばならぬ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
戦闘たたかいはじまってから、女子供おんなこどもはむろんみな城内じょうないからされてりました。