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感泣
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かんきゅう
ふりがな文庫
“
感泣
(
かんきゅう
)” の例文
大原「ウムありがとう。ありがたい事は実にありがたくって僕も
昨日
(
きのう
)
から君らの恩に
感泣
(
かんきゅう
)
しているがね、少々ここに困った事があるテ」
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
「成政
事
(
こと
)
、切腹をも、お申しつけられるべきのところ、御寛大なお沙汰をうけ、
感泣
(
かんきゅう
)
しておりまする。過去は水にながして、何とぞ以後も」
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「はっ。心得まして厶ります。
御諚
(
ごじょう
)
伝えましたらいずれも
感泣
(
かんきゅう
)
致しますることで厶りましょう。取替えまする間、おろうそくを持ちまするで厶ります」
老中の眼鏡
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
これを
粥
(
かゆ
)
としまた
鰹節
(
かつぶし
)
を
煮出
(
にだ
)
して
用
(
もちう
)
れば大に
裨益
(
ひえき
)
あればとて、
即時
(
そくじ
)
、
价
(
しもべ
)
を
馳
(
は
)
せて
贈
(
おく
)
られたるなど、余は
感泣
(
かんきゅう
)
措
(
お
)
くこと
能
(
あた
)
わず、
涕涙
(
ているい
)
しばしば
被
(
ひ
)
を
沾
(
うるお
)
したり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
「全く御前の
御蔭
(
おかげ
)
だよ。大いに
感泣
(
かんきゅう
)
しているさ。感泣はしているようなものの忘れちまったんだから仕方がない」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
今日も「地下に
感泣
(
かんきゅう
)
す」だの、または「地下の霊もし知るあらば」だのと、平気でいう人もぽつぽつある。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
その情義の
篤
(
あつ
)
き志を知りては、妾も
如何
(
いか
)
で
感泣
(
かんきゅう
)
の涙を禁じ得べき。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
感泣
(
かんきゅう
)
をしているのかも知れない。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
僕は
固
(
もと
)
より最初からその
従妹
(
いとこ
)
と婚礼する心はない。
殊
(
こと
)
にお登和さんの事が極まって中川君
同胞
(
きょうだい
)
が僕のためにそれほどまで尽力せられると聞いては僕も
感泣
(
かんきゅう
)
してその恩に
酬
(
むく
)
ゆるつもりだ。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
またせめては先生の
生前
(
せいぜん
)
において、予がいかにこの
感泣
(
かんきゅう
)
すべきこの
感謝
(
かんしゃ
)
すべき
熱心
(
ねっしん
)
と、いかにこの
欣戴
(
きんたい
)
し
惜
(
お
)
かざる
衷情
(
ちゅうじょう
)
とを
具
(
つぶ
)
さに
言
(
い
)
いも
出
(
いで
)
ずして今日に至りたるは、先生これを
何
(
なん
)
とか思われんなどと
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
「かれが聞きましたなら、さだめし、ご
恩
(
おん
)
に
感泣
(
かんきゅう
)
いたしましょう」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“感泣”の意味
《名詞》
感泣(かんきゅう)
恩義などに感動、感激して泣くこと。
(出典:Wiktionary)
感
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
泣
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
“感”で始まる語句
感
感心
感謝
感情
感激
感歎
感嘆
感動
感冒
感慨