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惑亂
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わくらん
ふりがな文庫
“
惑亂
(
わくらん
)” の例文
新字:
惑乱
明
(
あか
)
るい
光
(
ひかり
)
に
滿
(
み
)
ちた
田圃
(
たんぼ
)
を
其
(
そ
)
の
惑亂
(
わくらん
)
し
溷濁
(
こんだく
)
した
心
(
こゝろ
)
を
懷
(
いだ
)
いて
寂
(
さび
)
しく
歩數
(
あゆみ
)
を
積
(
つ
)
んで
行
(
ゆ
)
く
彼
(
かれ
)
は、
玻璃器
(
はりき
)
の
水
(
みづ
)
を
日
(
ひ
)
に
翳
(
かざ
)
して
發見
(
はつけん
)
した一
點
(
てん
)
の
塵芥
(
ごみ
)
であつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
爲方
(
しかた
)
がないから、ギリ/\齒噛をしながらも、
強
(
つよ
)
い心でおツ
耐
(
こら
)
へてゐる。其れがまた
辛
(
つら
)
い。其の辛いのを耐へて、無理に製作を
續
(
つゞ
)
ける。
軈
(
や
)
がて眼が
血走
(
ちはし
)
ツて來、心が
惑亂
(
わくらん
)
する。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
『ソフィイ! ソフィイ!』と私はまた呼びました。それでもまだ
默
(
だま
)
つてゐるのです。私は床の上に起き上つて身を乘り出してみました。はじめは驚きが、次には
惑亂
(
わくらん
)
が襲つて來ました。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
彼
(
かれ
)
は
庭
(
には
)
に
立
(
た
)
つて
泣
(
な
)
いて
居
(
ゐ
)
る
與吉
(
よきち
)
を
見
(
み
)
た。
與吉
(
よきち
)
の
横頬
(
よこほゝ
)
に
印
(
いん
)
した
火傷
(
やけど
)
が
彼
(
かれ
)
の
惑亂
(
わくらん
)
した
心
(
こゝろ
)
を
騷
(
さわ
)
がせた。
勘次
(
かんじ
)
は
又
(
また
)
其
(
そ
)
の
側
(
そば
)
に
目
(
め
)
を
瞑
(
つぶ
)
つて
後向
(
うしろむき
)
に
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
る
卯平
(
うへい
)
を
見
(
み
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「わしも
此
(
こ
)
れ……」と
彼
(
かれ
)
は
微
(
かす
)
かにいつたのみで
沈默
(
ちんもく
)
を
續
(
つゞ
)
けた。
彼
(
かれ
)
は
内儀
(
かみ
)
さんの
前
(
まへ
)
にどうしても
述
(
のべ
)
なければならないことに
其
(
その
)
心
(
こゝろ
)
が
惑亂
(
わくらん
)
した。
彼
(
かれ
)
はぽうつとして
目
(
め
)
が
昏
(
くら
)
まうとした。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
惑
常用漢字
中学
部首:⼼
12画
亂
部首:⼄
13画
“惑”で始まる語句
惑
惑溺
惑星
惑乱
惑酔
惑信
惑悩
惑情
惑深
惑病