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御前
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みまえ
ふりがな文庫
“
御前
(
みまえ
)” の例文
けれどもまた、そんなにして
助
(
たす
)
けてあげるよりはこのまま
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまえ
)
にみんなで行く方が、ほんとうにこの方たちの
幸福
(
こうふく
)
だとも思いました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
淫奔
(
いんぽん
)
、汚濁、しばらくの
間
(
ま
)
も神の
御前
(
みまえ
)
に汚らわしい。
茨
(
いばら
)
の
鞭
(
むち
)
を、しゃつの
白脂
(
しろあぶら
)
の
臀
(
しり
)
に当てて石段から
追落
(
おいおと
)
そう。——が
呆
(
あき
)
れ果てて聞くぞ、
婦
(
おんな
)
。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「わたくしは國の神でサルタ彦の神という者です。天の神の
御子
(
みこ
)
がお降りになると聞きましたので、
御前
(
みまえ
)
にお仕え申そうとして出迎えております」
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
「おそれ多くも、みかどでいらせられる。たとえかかるお姿にはならせられても、
万乗
(
ばんじょう
)
の天子の
御前
(
みまえ
)
」
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
宇治山田の米友は、
碓氷峠
(
うすいとうげ
)
の
頂
(
いただき
)
、熊野権現の
御前
(
みまえ
)
の風車に
凭
(
もた
)
れて、遥かに東国の方を眺めている。
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
神の
御前
(
みまえ
)
で楽しく暮らせるような来世のために、現世において信仰の生活を導いて下さるならば、ただちに神を求めなければならないということを、お互いに考えんがためである。
世界怪談名作集:07 ヴィール夫人の亡霊
(新字新仮名)
/
ダニエル・デフォー
(著)
御前
(
みまえ
)
にひれふすためぞ
オリンピック讃歌
(新字新仮名)
/
コスティス・パロマ
(著)
刻苦勉励、学問をも
仕
(
つかまつ
)
り、新しき神道を相学び、
精進潔斎
(
しょうじんけっさい
)
、
朝夕
(
あさゆう
)
の
供物
(
くもつ
)
に、魂の
切火
(
きりび
)
打って、
御前
(
みまえ
)
にかしずき奉る……
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ここにアメノオシヒの命とアマツクメの命と二人が石の
靫
(
ゆき
)
を負い、
頭
(
あたま
)
が
瘤
(
こぶ
)
になつている
大刀
(
たち
)
を
佩
(
は
)
いて、強い弓を持ち立派な矢を挾んで、
御前
(
みまえ
)
に立つてお仕え申しました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
清子は、
大日如来
(
だいにちにょらい
)
の
御前
(
みまえ
)
に、長いこと
額
(
ぬか
)
ずき、また、地蔵菩薩の
宝前
(
ほうぜん
)
に、香や花をささげ、地蔵経一巻を声ひくく
誦
(
よ
)
んで、いつものように、杉木立の小道を、
館
(
やかた
)
の方へもどって来た。
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
禰宜 人妻にしては、
艶々
(
つやつや
)
と
所帯気
(
しょたいげ
)
が
一向
(
いっこう
)
に見えぬな。また所帯せぬほどの
身柄
(
みがら
)
とも見えぬ。
妾
(
めかけ
)
、てかけ、
囲
(
かこい
)
ものか、これ、
霊験
(
あらたか
)
な神の
御前
(
みまえ
)
じゃ、明かに申せ。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「のう卯木。……所も住吉の
御前
(
みまえ
)
、今朝のことを、忘れまいぞ」
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
神の
御前
(
みまえ
)
に祝いつるかな
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“御前”の意味
《名詞》
前・面前の丁寧語。
貴人・住職などの尊敬語。
(出典:Wiktionary)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
“御前”で始まる語句
御前様
御前崎
御前体
御前立
御前橘
御前方
御前山
御前態
御前相伴衆
御前達