“万乗”のいろいろな読み方と例文
旧字:萬乘
読み方割合
ばんじょう75.0%
ばんじよう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「仰せを聞けば、いつかまた万乗ばんじょうの位に還るお夢でもごらんのようだが、まずそのような煩悩ぼんのうは、さらりとお忘れあった方がよろしゅうござろう」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
またこの不同不二ふどうふじ乾坤けんこん建立こんりゅうし得るの点において、我利私慾がりしよく覊絆きはん掃蕩そうとうするの点において、——千金せんきんの子よりも、万乗ばんじょうの君よりも、あらゆる俗界の寵児ちょうじよりも幸福である。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
当時はこれが、無上の佳味として、上は万乗ばんじようの君の食膳にさへ、上せられた。従つて、吾五位の如き人間の口へは、年に一度、臨時の客の折にしか、はいらない。
芋粥 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
二九万乗ばんじようの君にてわたらせ給ふさへ、三〇宿世すくせごふといふもののおそろしくもそひたてまつりて、罪をのがれさせ給はざりしよと、世のはかなきに思ひつづけて涙わき出づるがごとし。