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万乗
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ばんじょう
ふりがな文庫
“
万乗
(
ばんじょう
)” の例文
旧字:
萬乘
「仰せを聞けば、いつかまた
万乗
(
ばんじょう
)
の位に還るお夢でもごらんのようだが、まずそのような
煩悩
(
ぼんのう
)
は、さらりとお忘れあった方がよろしゅうござろう」
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
またこの
不同不二
(
ふどうふじ
)
の
乾坤
(
けんこん
)
を
建立
(
こんりゅう
)
し得るの点において、
我利私慾
(
がりしよく
)
の
覊絆
(
きはん
)
を
掃蕩
(
そうとう
)
するの点において、——
千金
(
せんきん
)
の子よりも、
万乗
(
ばんじょう
)
の君よりも、あらゆる俗界の
寵児
(
ちょうじ
)
よりも幸福である。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
一天
万乗
(
ばんじょう
)
の大君の、
御座
(
ぎょざ
)
の
側
(
かたわ
)
らにこの后がおわしましてこそ、日の本は天照大御神の末で、東海貴姫国とよばれ、八面
玲瓏
(
れいろう
)
の
玉芙蓉峰
(
ぎょくふようほう
)
を持ち、桜咲く
旭日
(
あさひ
)
の煌く国とよぶにふさわしく
明治美人伝
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「おそれ多くも、みかどでいらせられる。たとえかかるお姿にはならせられても、
万乗
(
ばんじょう
)
の天子の
御前
(
みまえ
)
」
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「さればじゃ。そこにおらるる使者の言葉にはそむき得ぬ道理がある。この郷土も、尾張一国も、すべて一信長や一蜂須賀のものではない、
万乗
(
ばんじょう
)
の
君
(
きみ
)
のしろしめすものであるという——木下殿の言に、
否
(
いな
)
と、あなたは云い
断
(
き
)
れるか」
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
万乗
(
ばんじょう
)
の
位
(
くらい
)
をすてて
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“万乗”の意味
《名詞》
万乗(はんじょう)
一万台の乗り物。
天子。また、その位。
(出典:Wiktionary)
“万乗”の解説
万乗(ばんじょう)は元代、江西で反乱を起こした杜可用が建てた私年号。1280年旧4月。
(出典:Wikipedia)
万
常用漢字
小2
部首:⼀
3画
乗
常用漢字
小3
部首:⼃
9画
“万”で始まる語句
万
万一
万歳
万事
万年青
万更
万斛
万々
万屋
万端