トップ
>
後退
>
あとじさり
ふりがな文庫
“
後退
(
あとじさり
)” の例文
少年達はギクンとして、其処は山門からかなり間隔も離れてゐたのだが、彼等の身体を擦り合はすやうに密集させ、ヂリヂリと
後退
(
あとじさり
)
した。
竹藪の家
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
相手の言葉付は、
一眸
(
いちぼう
)
の
裡
(
うち
)
に変っていた。
豹
(
ひょう
)
が、一太刀受けて、
後退
(
あとじさり
)
しながら、低くうなっているような無気味な調子だった。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
杖を
径
(
こみち
)
に
突立
(
つきた
)
て/\、
辿々
(
たどたど
)
しく
下闇
(
したやみ
)
を
蠢
(
うごめ
)
いて
下
(
お
)
りて、城の
方
(
かた
)
へ去るかと思へば、のろく
後退
(
あとじさり
)
をしながら、
茶店
(
ちゃみせ
)
に向つて、
吻
(
ほっ
)
と、
立直
(
たちなお
)
つて
一息
(
ひといき
)
吐
(
つ
)
く。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
噫〻心
傲
(
たかぶる
)
が
基督教徒
(
クリステイアン
)
よ、
幸
(
さち
)
なき弱れる人々よ、汝等
精神
(
たましひ
)
の視力衰へ、
後退
(
あとじさり
)
して進むとなす 一二一—一二三
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
と三人は
後退
(
あとじさり
)
をした。
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
二足
(
ふたあし
)
三足
(
みあし
)
後退
(
あとじさり
)
して
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
杖を
径
(
こみち
)
に突立て突立て、
辿々
(
たどたど
)
しく
下闇
(
したやみ
)
を
蠢
(
うごめ
)
いて下りて、城の
方
(
かた
)
へ去るかと思えば、のろく
後退
(
あとじさり
)
をしながら、茶店に向って、
吻
(
ほっ
)
と、立直って一息
吐
(
つ
)
く。
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
豹だ、一太刀受けて、
後退
(
あとじさり
)
しながら、低くうなつてゐるやうな無気味な調子だつた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
「ああ、
忝
(
かたじけの
)
うござります。何たる、神様か、仏様か、お
庇
(
かげ
)
で清く死なれまする。はいはい、
私
(
わたくし
)
風情にここと申す
住所
(
すみか
)
もござりませぬ。もう
御暇
(
おいとま
)
を下されまし。」と
揉手
(
もみで
)
をしつつ
後退
(
あとじさり
)
。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
思わず顔を
赧
(
あか
)
らめながら、もじもじ
後退
(
あとじさり
)
になり、腰をかけて待合している、患者か、はた供のものか、
円髷
(
まるまげ
)
の
婦人
(
おんな
)
の次なる椅子に堅くなったが、心こそ着かざりけれ、外科室に寄った椅子の上に
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
手持不沙汰
(
てもちぶさた
)
に、
後退
(
あとじさり
)
にヒョイと立って、ぼんやりとして
襖
(
ふすま
)
がくれ
伊勢之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“後退”の解説
後退(こうたい、en: retrograde movement)は、現代戦術論において、現在の戦況の改善を目的とし、戦闘を中止して敵との交戦を回避しつつ前線に対して後方への機動、または敵から距離を置く戦術行動である。後退行動とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
退
常用漢字
小6
部首:⾡
9画
“後”で始まる語句
後
後生
後方
後悔
後姿
後家
後手
後日
後世
後裔