“あとじさり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
後退78.6%
後歩7.1%
後逡7.1%
逡巡7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
相手の言葉付は、一眸いちぼううちに変っていた。ひょうが、一太刀受けて、後退あとじさりしながら、低くうなっているような無気味な調子だった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
後影うしろかげを起上りながら、長二が恨めしそうに見送って居りましたが、思わず跣足はだしで表へ駈出し、十間ばかり追掛おっかけて立止り、向うを見詰めて、何か考えながら後歩あとじさりして元のあがはなに戻り
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
血相きっそうが変っていて、気味が悪うございますから、恒太郎が後逡あとじさりをするうしろに、最前から様子を見て居りました恒太郎の嫁のおまさが、湯呑に茶をたっぷりいで持ってまいりました。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と云われてお柳はあっと驚き、忽ちに色蒼ざめてぶる/\ふるえながら、逡巡あとじさりして幸兵衛の背後うしろへ身を潜めようとする。幸兵衛も血相を変え、少し声を角立てまして
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)