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度重
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たびかさな
ふりがな文庫
“
度重
(
たびかさな
)” の例文
是非もなく旧句をおもい
出
(
いだ
)
して
責
(
せめ
)
ふさぐことも、やがて
度重
(
たびかさな
)
るにつれ、過ぎにし年月、下町のかなたこなたに
佗住
(
わびずま
)
いして、朝夕の湯帰りに見てすぎし町のさま
自選 荷風百句
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
それが毎日のように
度重
(
たびかさな
)
ると
段々
(
だんだん
)
に
判然
(
はっきり
)
見える。姿見のない処に、自分の顔が映るようで、向うが影か、自分が影か、何とも言えない心細い、
寂
(
さび
)
しい気がしたのだそうです。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
忍び/\に逢うことも
度重
(
たびかさな
)
り、今ではもう恥かしいのも打忘れ、
公然
(
おおぴら
)
で逢い引を致しますゆえ、人の
目
(
め
)
つまに掛ることも度々あり、おかめは何うか丹治と一つになりたいが
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
次の年にも三回という風に
度重
(
たびかさな
)
って行くと、不思議なことには雪の結晶が段々大きく見えて来て、それに
硝子細工
(
ガラスざいく
)
か何かのように勝手に
弄
(
いじ
)
り
廻
(
まわ
)
すことが出来るようになって来た。
雪雑記
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
二人は酒量なきにかかわらず、町々の料理屋に
出入
(
いでいり
)
し、またしばしば吉原に遊んだ。そして借財が出来ると、
親戚
(
しんせき
)
故旧をして
償
(
つぐの
)
わしめ、
度重
(
たびかさな
)
って償う道が
塞
(
ふさ
)
がると、跡を
晦
(
くら
)
ましてしまう。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
度重
(
たびかさな
)
るにつれて、別に
理由
(
わけ
)
もなく互に声でもかけ合って見たいような気になっていた。
向島
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
追々
(
おひ/\
)
馴染
(
なじみ
)
が
度重
(
たびかさな
)
ると、へい、
朝顔
(
あさがほ
)
の
花
(
はな
)
打沈
(
ぶちしづ
)
めたやうに、
襟
(
ゑり
)
も
咽喉
(
のど
)
も
色
(
いろ
)
が
分
(
わか
)
つて、
口
(
くち
)
で
言
(
い
)
ひやうは
知
(
し
)
らぬけれど、
目附
(
めつき
)
なり
額
(
ひたひ
)
つきなり、
押魂消
(
おつたまげ
)
た
別嬪
(
べつぴん
)
が、
過般中
(
いつかぢゆう
)
から、
同
(
おな
)
じ
時分
(
じぶん
)
に、
私
(
わし
)
と
顔
(
かほ
)
を
合
(
あ
)
はせると
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
度
常用漢字
小3
部首:⼴
9画
重
常用漢字
小3
部首:⾥
9画
“度”で始まる語句
度
度々
度毎
度胆
度胸
度外
度目
度度
度肝
度盛