“たびかさな”の漢字の書き方と例文
語句割合
度重100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次の年にも三回という風に度重たびかさなって行くと、不思議なことには雪の結晶が段々大きく見えて来て、それに硝子細工ガラスざいくか何かのように勝手にいじまわすことが出来るようになって来た。
雪雑記 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
二人は酒量なきにかかわらず、町々の料理屋に出入いでいりし、またしばしば吉原に遊んだ。そして借財が出来ると、親戚しんせき故旧をしてつぐのわしめ、度重たびかさなって償う道がふさがると、跡をくらましてしまう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
度重たびかさなるにつれて、別に理由わけもなく互に声でもかけ合って見たいような気になっていた。
向島 (新字新仮名) / 永井荷風(著)