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年老
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としお
ふりがな文庫
“
年老
(
としお
)” の例文
この木の上には、
年老
(
としお
)
いたブナの木々の枝がおおいかぶさっているので、その上に出れば、すぐに
逃
(
に
)
げだすこともできるでしょう。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
又は
年老
(
としお
)
いてタヨリになる
児
(
こ
)
を持ち得ない物淋しさ、情なさ、
自烈度
(
じれった
)
さを、たまらない嫉妬心と一緒に飽く事なく新しい犠牲……若い、美しい一知に吹っかけて
巡査辞職
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
古
(
ふる
)
び
錆
(
さ
)
びついたる
戟共
(
ほこども
)
を
同
(
おな
)
じく
年老
(
としお
)
いたる
手々
(
てんで
)
に
把
(
と
)
り、
汝等
(
なんぢら
)
が
心
(
こゝろ
)
に
錆
(
さ
)
びつきし
意趣
(
いしゅ
)
の
中裁
(
ちゅうさい
)
に
力
(
ちから
)
を
費
(
つひや
)
す。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
寄り
集
(
たか
)
っていた群集の中から、
年老
(
としお
)
いた
鳶
(
とび
)
の者らしい顔が出て来ると、感に
堪
(
た
)
えたように言った。
山県有朋の靴
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
年老
(
としお
)
った両親を東京へひきとったが、眼のうすい父親も、耳の遠くなった母親も、半年も
経
(
た
)
たぬうちに田舎の土を恋しがりはじめ、それでも
倅
(
せがれ
)
のKに怒りつけられれば
悄々
(
しおしお
)
と
冬枯れ
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
▼ もっと見る
ややもすれば
年老
(
としお
)
いて女の役の無くなる
頃
(
ころ
)
に
臨
(
のぞ
)
むと
奇妙
(
きみょう
)
にも
心状
(
こころ
)
が
焦躁
(
じれ
)
たり
苛酷
(
いらひど
)
くなったりしたがるものであるから、この女もまたそれ
等
(
ら
)
の時に臨んでいたせいででもあろうか
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「
赤
(
あか
)
トラ」の
話
(
はなし
)
に
強
(
つよ
)
く
心
(
こころ
)
を
惹
(
ひ
)
かれたのも、このジャックという
年老
(
としお
)
いた
不幸
(
ふこう
)
の
野犬
(
やけん
)
のことが、たえず
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
にあったからでした。
叔父
(
おじ
)
は、どういうものかジャックを
心
(
こころ
)
から
憎
(
にく
)
んでいるのでした。
花の咲く前
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
年老
(
としお
)
いた両親の手から引取られて轟の世話になって来ておりますので、それから今年までの二十年間、轟は独身のまま私を育てるために色々と苦労をしておりますが
二重心臓
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
年老
(
としお
)
いた母親が可哀相なばっかりに……もう死ぬるかも知れないお母さんが……タッタ一眼会いたがっている老母が
居
(
お
)
る……居りますばっかりに……自……自傷しました……
戦場
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
“年”で始まる語句
年
年齢
年増
年紀
年月
年寄
年嵩
年長
年暮
年頃