平常へいじよう)” の例文
ひとりいてふにかぎらず、しひのきやかしのきなどいへのまはりや公園こうえん垣根沿かきねぞひにゑてあるは、平常へいじよう木蔭こかげかぜよけになるばかりでなく
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
ようするに地震學ぢしんがく進歩しんぽ現状げんじようおいては、何時いつ地震ぢしんおそはれても差支さしつかへないように平常へいじよう心懸こゝろがけが必要ひつようである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
貝塚かひづかといふのは、まへにもまをしたとほり、むかしひと海岸かいがんだとか、あるひは湖邊こへんだとかにんでゐて、平常へいじようつてゐた貝殼かひがらやその不用物ふようぶつをすてためのあとであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
は曾てコロボックルは人肉じんにくくらひしならんとの事を云ひしが、此風習このふうしふは必しも粗暴猛惡そぼうまうあくたみの間にのみ行はるるには非ず、且つ人肉は决して彼等かれら平常へいじよう食料しよくれうには非ざりし事
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
日本につぽんやまのうさぎには二通ふたとほりあつて、そのひとつは平常へいじよう褐色かつしよくをしてゐますが、ふゆになると眞白まつしろかはるもの、もひとつは一年中いちねんじゆうとほして褐色かつしよくのものです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)