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岡惚
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をかぼれ
ふりがな文庫
“
岡惚
(
をかぼれ
)” の例文
箸
(
はし
)
の
尖
(
さき
)
で
穴
(
あな
)
をあけて、
火
(
ひ
)
はよく
通
(
とほ
)
つたでござらうかと、
遠目金
(
とほめがね
)
を
覗
(
のぞ
)
くやうな
形
(
かたち
)
をしたのでは
大概
(
たいがい
)
岡惚
(
をかぼれ
)
も
引退
(
ひきさが
)
る。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それに
合槌
(
あひづち
)
を打つて、——私も長い間の
岡惚
(
をかぼれ
)
だけれど、今度といふ今度は、錢形の親分に
愛想
(
あいそ
)
が
盡
(
つ
)
きた、下手人どころの沙汰ぢやない、玉ちやんがどうして殺されたか
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
從
(
したが
)
つて、
其
(
そ
)
の
頃
(
ころ
)
の
巷談
(
こうだん
)
には、
車夫
(
くるまや
)
の
色男
(
いろをとこ
)
が
澤山
(
たくさん
)
あつた。
一寸
(
ちよつと
)
岡惚
(
をかぼれ
)
をされることは、やがて
田舍
(
ゐなか
)
まはりの
賣藥行商
(
ばいやくぎやうしやう
)
、
後
(
のち
)
に
自動車
(
じどうしや
)
の
運轉手
(
うんてんしゆ
)
に
讓
(
ゆづ
)
らない。
立志
(
りつし
)
美談
(
びだん
)
車夫
(
しやふ
)
の
何
(
なん
)
とかがざらにあつた。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
淺草
(
あさくさ
)
の
一女
(
いちぢよ
)
として、——
内
(
うち
)
ぢやあ、うどんの
玉
(
たま
)
をかつて、
油揚
(
あぶらげ
)
と
葱
(
ねぎ
)
を
刻
(
きざ
)
んで、
一所
(
いつしよ
)
にぐら/\
煮
(
に
)
て、ふツ/\とふいて
食
(
た
)
べます、あつい
處
(
ところ
)
がいゝのです。——
何
(
なに
)
を
隱
(
かく
)
さう、
私
(
わたし
)
は
此
(
これ
)
には
岡惚
(
をかぼれ
)
をした。
湯どうふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此
(
こ
)
の
男
(
をとこ
)
だから、
今
(
いま
)
では
逸事
(
いつじ
)
と
稱
(
しよう
)
しても
可
(
よ
)
いから
一寸
(
ちよつと
)
素破
(
すつぱ
)
ぬくが、
柳橋
(
やなぎばし
)
か、
何處
(
どこ
)
かの、お
玉
(
たま
)
とか
云
(
い
)
ふ
藝妓
(
げいしや
)
に
岡惚
(
をかぼれ
)
をして、
金
(
かね
)
がないから、
岡惚
(
をかぼれ
)
だけで、
夢中
(
むちう
)
に
成
(
な
)
つて、
番傘
(
ばんがさ
)
をまはしながら、
雨
(
あめ
)
に
濡
(
ぬ
)
れて
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
岡
常用漢字
小4
部首:⼭
8画
惚
漢検準1級
部首:⼼
11画
“岡惚”で始まる語句
岡惚帳