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小勢
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こぜい
ふりがな文庫
“
小勢
(
こぜい
)” の例文
小勢
(
こぜい
)
な
人数
(
にんず
)
には広過ぎる古い家がひっそりしている中に、
私
(
わたくし
)
は
行李
(
こうり
)
を解いて書物を
繙
(
ひもと
)
き始めた。なぜか私は気が落ち付かなかった。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ああなにせよ
小勢
(
こぜい
)
、いかに伊那丸があせっても、しょせん、百人足らずの小勢では洞門ひとつ突き破ることもむずかしそうである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
其
(
その
)
囀
(
さへづ
)
る
聲
(
こゑ
)
を
壓
(
あつ
)
し
去
(
さ
)
らうとして
互
(
たがひ
)
の
身體
(
からだ
)
を
飛
(
と
)
び
越
(
こ
)
え飛び越え
鳴
(
な
)
き
立
(
た
)
てるので
小勢
(
こぜい
)
な
雲雀
(
ひばり
)
はすつとおりて
麥
(
むぎ
)
や
芒
(
すゝき
)
の
根
(
ね
)
に
潜
(
ひそ
)
んで
畢
(
しま
)
ふ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
その
時
(
とき
)
の
私達
(
わたくしたち
)
の
人数
(
にんず
)
はいつもよりも
小勢
(
こぜい
)
で、かれこれ四五十
名
(
めい
)
も
居
(
お
)
ったでございましょうか。
仕立
(
した
)
てた
船
(
ふね
)
は二
艘
(
そう
)
、どちらも
堅牢
(
けんろう
)
な
新船
(
あらふね
)
でございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
下宿屋の御飯は大釜で沢山
炊
(
た
)
きますからお米が少し悪くっても
美味
(
おい
)
しく出来ます。
小勢
(
こぜい
)
な
家
(
うち
)
では大きなお釜で少し炊くからどうしても美味しく出来ません。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
▼ もっと見る
なるほど、さすが
信玄
(
しんげん
)
の
孫
(
まご
)
だけあって、その
眼力
(
がんりき
)
はたしかだ。しかしわずか七十人や八十人の
小勢
(
こぜい
)
をもって、
人穴城
(
ひとあなじょう
)
がなんで落ちよう。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
とこの説明に小山再び
難
(
かた
)
んずる色あり「ですがお登和さん、僕の家では
小勢
(
こぜい
)
だから大きな鯛を ...
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
「味方は
小勢
(
こぜい
)
なれども、正義の戦い。
弓矢八幡
(
ゆみやはちまん
)
のご加勢があるぞ。われと思わんものは、
人穴城
(
ひとあなじょう
)
の一番乗りをせよや」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大きい鶏を一羽買うと
小勢
(
こぜい
)
の家では始末に困りましょうが食用に適するのは二、三百目の鶏ですから一羽買っても二、三日の料理に使えますし、
直段
(
ねだん
)
も牛のヒレ肉一斤と大差はありません。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
勢
常用漢字
小5
部首:⼒
13画
“小”で始まる語句
小
小児
小径
小鳥
小僧
小言
小路
小遣
小刀
小父