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妄
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やたら
ふりがな文庫
“
妄
(
やたら
)” の例文
で、
吃驚
(
びつくり
)
したやうに、きよときよとして其處らを見𢌞しながら、何か不意に一大事件にでも
出會
(
でくは
)
したやうに
狼狽
(
うろた
)
へる。
妄
(
やたら
)
と氣が
燥
(
いら
)
ツき出す。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
さあ、源は
激
(
あせ
)
らずにおられません。こうなると気を
苛
(
いら
)
って
妄
(
やたら
)
に鞭を加えたくなる。馬は怒の為に狂うばかりになって、出足が
反
(
かえっ
)
て固くなりました。
遽
(
にわか
)
に「樺、樺」と呼ぶ声が起る。
藁草履
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
『
海
(
うみ
)
の
中
(
なか
)
で
筋斗返
(
とんぼがへ
)
りをする!』と
叫
(
さけ
)
んで
海龜
(
うみがめ
)
は、
妄
(
やたら
)
に
跳
(
は
)
ね
廻
(
まは
)
りました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
それからまた
妄
(
やたら
)
と
鞭
(
むち
)
で痩馬をひツぱたくがたくり馬車の
馭者
(
ぎよしや
)
や、ボロ靴で泥を
刎上
(
はねあ
)
げて行く一隊の兵卒や、其の兵隊を誘致して行くえらさうな士官や
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
それでも、
妄
(
やたら
)
に、
戸板
(
といた
)
の
上
(
うへ
)
で
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
▼ もっと見る
そして
妄
(
やたら
)
と頭を押へて見て、また頭を振つて、ふら/\と其處らを歩𢌞ツてゐた。……かと思ふと、
突如
(
だしぬけ
)
に
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
妄
(
やたら
)
に
上下
(
うへした
)
を
探
(
さが
)
し
廻
(
まは
)
りました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
坡
(
どて
)
について曲る。少し行くと追分の
通
(
とほり
)
だ。都會の響がガヤ/″\と耳に響いて、卒倒でもしさうな心持になる……何んだか氣がワク/\して、
妄
(
やたら
)
と人に
突當
(
つきあた
)
りさうだ。
昔の女
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
設
(
よ
)
しや事業熱は
冷
(
さ
)
めても、失敗を取返へさう、損害を
償
(
つくの
)
はうといふ
妄念
(
まうねん
)
が
熾
(
さかん
)
で、頭は
熱
(
ほて
)
る、
血眼
(
ちまなこ
)
になる。それでも
逆上氣味
(
のぼせぎみ
)
になツて、危い橋でも何んでも
妄
(
やたら
)
と渡ツて見る………
矢張
(
やはり
)
失敗だ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
妄
常用漢字
中学
部首:⼥
6画
“妄”を含む語句
妄想
虚妄
妄執
妄言
妄説
妄念
妄誕
迷妄
妄語
狂妄
誇大妄想狂
譫妄
無妄
弁妄
妄動
妄信
妄論
妄漫
謬妄
妄像
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