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培養
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ばいよう
ふりがな文庫
“
培養
(
ばいよう
)” の例文
これを草木に
譬
(
たと
)
うれば、
緑
(
みどり
)
の
柳
(
やなぎ
)
、
紅
(
くれない
)
の花と現れる世の変化も思想なる根より起こるものであるから、なにはさておき根の
培養
(
ばいよう
)
は
怠
(
おこた
)
れない。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
市街
(
しがい
)
の
中心地
(
ちゆうしんち
)
に
於
(
お
)
ける
潰家
(
かいか
)
の
下
(
もと
)
に、
大火災
(
だいかさい
)
となるべき
火種
(
ひだね
)
が
培養
(
ばいよう
)
せられつゝあつたことを
氣附
(
きづ
)
かないでゐたのである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
「おお」と細菌科長は
苦笑
(
にがわら
)
いをしながら足を停めた。「駄目、駄目、ワクチンどころか、まだ
培養
(
ばいよう
)
できやせん」
蠅
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
今年は朝顔の
培養
(
ばいよう
)
に失敗した事、
上野
(
うえの
)
の養育院の寄附を依頼された事、
入梅
(
にゅうばい
)
で書物が大半
黴
(
か
)
びてしまった事、
抱
(
かか
)
えの車夫が
破傷風
(
はしょうふう
)
になった事、
都座
(
みやこざ
)
の西洋手品を見に行った事
開化の良人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
日本に作っている
芍薬
(
しゃくやく
)
は、中国から伝わったものであろう。今は広く国内に
培養
(
ばいよう
)
せられ、その花が
美麗
(
びれい
)
だから
衆人
(
しゅうじん
)
に愛せられる。中国では人に別れる時、この花を贈る習慣がある。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
▼ もっと見る
興味がこれを
培養
(
ばいよう
)
して次々に今の形まで成長せしめたので、その久しい前後の伝記を
切離
(
きりはな
)
し、単なる一時代の横断面のみを
以
(
もっ
)
て、その本質を説こうとするは心得違いなことでなければならぬ。
野草雑記・野鳥雑記:01 野草雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
外面の
体裁
(
ていさい
)
に文野の
変遷
(
へんせん
)
こそあるべけれ、百千年の後に至るまでも
一片
(
いっぺん
)
の瘠我慢は立国の
大本
(
たいほん
)
としてこれを重んじ、いよいよますますこれを
培養
(
ばいよう
)
してその原素の発達を助くること
緊要
(
きんよう
)
なるべし。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
博士
(
はくし
)
のへやの
書
(
しょ
)
だなには、ぎっしりと本がつまっている。
自然科学
(
しぜんかがく
)
、
薬理学
(
やくりがく
)
の本がおもで、
窓
(
まど
)
ぎわの
机
(
つくえ
)
には、けんび
鏡
(
きょう
)
、スライド、
培養
(
ばいよう
)
えき、くすりのびんなどが、いちめんにならべてあった。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
わが
國
(
くに
)
に
於
(
おい
)
ては
餘震
(
よしん
)
を
恐怖
(
きようふ
)
する
念
(
ねん
)
が
特
(
とく
)
に
強
(
つよ
)
いが、それは
右
(
みぎ
)
の
言葉上
(
ことばじよう
)
の
誤
(
あやま
)
りによりても
培養
(
ばいよう
)
せられてゐるのである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
では、
御免
(
ごめん
)
遊ばせ。まア
博士
(
せんせい
)
の研究室の此の
異様
(
いよう
)
なる感覚は、どうでしょう! まるでユークリッドの立体幾何室を
培養
(
ばいよう
)
し、それにクロム
鍍金
(
めっき
)
を被せたようですワ。
遊星植民説
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その輸出ユリの第一はヤマユリ、次がテッポウユリ、次がカノコユリという順序だろう。これらのユリは、日本でなるべくその球根を大きくなるように
培養
(
ばいよう
)
して、その球根を輸出する。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
博士は、かびの一種が、そういうことに強い働きのあることを発見し、自分の研究室でそのかびを
培養
(
ばいよう
)
しては、いろいろな虫やモルモットや猫に植えていたのである。
透明猫
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“培養”の意味
《名詞》
培養(ばいよう)
草木を培い、養うこと。
微生物や細胞などを人工的に増殖させること。
(出典:Wiktionary)
“培養”の解説
微生物学において、培養(ばいよう、en: microbiological culture, or microbial culture)は、微生物を人工的な環境下で所定の培地を用いて増殖させることである。
(出典:Wikipedia)
培
常用漢字
中学
部首:⼟
11画
養
常用漢字
小4
部首:⾷
15画
“培養”で始まる語句
培養法
培養菌
培養硝子