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吉報
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きっぽう
ふりがな文庫
“
吉報
(
きっぽう
)” の例文
おい、
吉報
(
きっぽう
)
だぞ、別荘のご主人から電話でね、きみたち三人をつれて、すぐにきてくれというんだ。百万円のお礼を
天空の魔人
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
しかし校長先生のほうはそんなつもりではなく、
見舞
(
みま
)
いがてら
吉報
(
きっぽう
)
をもってきたのであった。友人の
娘
(
むすめ
)
である大石先生のことも、
今日
(
きょう
)
は名前でよんで
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
婦人のために
寃枉
(
えんおう
)
を訴えけるに、その
効
(
しるし
)
なりしや
否
(
いな
)
やは知らねど、妾が三重県に移りける
後
(
のち
)
、婦人は果して無罪の宣告を受けたりとの
吉報
(
きっぽう
)
を耳にしき。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
昌仙は、
燕作
(
えんさく
)
の
吉報
(
きっぽう
)
をまちかねていたところなので、すぐさま、大将
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
とともに、
間道門
(
かんどうもん
)
のてまえまで、
秀吉
(
ひでよし
)
の使者を出むこうべくあらわれた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一行はこの
吉報
(
きっぽう
)
をきくと、躍りあがって喜んだ。だが
何
(
ど
)
うしてこの宇宙艇が、月の世界に落ちて来たものだか、まだこのときは
一向
(
いっこう
)
に解せない謎だった。
月世界探険記
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
ある
日
(
ひ
)
、
先生
(
せんせい
)
はわざわざ、
彼
(
かれ
)
の
家
(
いえ
)
を
訪
(
たず
)
ねて、さぞ、
少年
(
しょうねん
)
が
喜
(
よろこ
)
ぶだろうと、
吉報
(
きっぽう
)
をもたらしたのでした。
しいたげられた天才
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼は、
一日
(
ついたち
)
の朝オフィスへ着て出た服のまま、昼夜ネクタイも取らずに
吉報
(
きっぽう
)
を待って電話の
傍
(
かたわ
)
らに立ちつくした。しかしそれでもロス氏の頭の隅には、まだまだ一
縷
(
る
)
の望みが宿っていた。
チャアリイは何処にいる
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
清逸はそれには及ばないと幾度となくとめてみたけれども、かならず
吉報
(
きっぽう
)
を持って帰るからといいながら一人で勇んで出かけていったのだ。そしてその結果は清逸の思ったとおりだった。
星座
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
蝶子は呉服屋へ駆け込んで、柳吉と自分と二人分の紋附を大急ぎで
拵
(
こしら
)
えるように頼んだ。
吉報
(
きっぽう
)
を待っていたが、なかなか来なかった。柳吉は顔も見せなかった。二日経ち、紋附も出来上った。
夫婦善哉
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
「巧くやり給えよ。
吉報
(
きっぽう
)
を待っている」
負けない男
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
今夜は、大
吉報
(
きっぽう
)
があるので、みんなに、残らず集まってもらった。大吉報とはなにか。諸君、遠藤博士の大発明が、いよいよ手にはいることになったのだ。
電人M
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「目っけてきたとは
吉報
(
きっぽう
)
らしい。ではなにか、
勝頼
(
かつより
)
の
在
(
あ
)
り
家
(
か
)
が、知れたというのか」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
心痛のうちに、二日、三日とむなしく日がたっていくばかり、警視庁からも、明智探偵事務所からも、なんの
吉報
(
きっぽう
)
もなく、相川技師長をはじめ会社の人たちは、ただイライラと気をもむばかりです。
妖怪博士
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
“吉報”の意味
《名詞》
吉 報(きっぽう)
喜ばしい知らせ。
(出典:Wiktionary)
吉
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
報
常用漢字
小5
部首:⼟
12画
“吉”で始まる語句
吉
吉原
吉左右
吉川
吉野
吉祥寺
吉備
吉良
吉利支丹
吉凶