“きっぽう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吉報80.0%
吉邈6.7%
吉峰6.7%
吉方6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし校長先生のほうはそんなつもりではなく、見舞みまいがてら吉報きっぽうをもってきたのであった。友人のむすめである大石先生のことも、今日きょうは名前でよんで
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
卿らも、或いはご承知だろうが、亡き太医たいい吉平きっぺいに二人の遺子がある。兄を吉邈きっぽうといい、弟を吉穆きつぼくという。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あわれを止めたのは、太医吉平の子、吉邈きっぽう兄弟である。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この間に彼は六波羅ろくはらに招かれて武士の前に法を説いた。六波羅の評定衆ひょうじょうしゅう波多野義重がうままに、四十四の歳の夏越前吉峰きっぽう古精舎こしょうじゃに移り、翌年の七月に大仏寺(すなわち永平寺)を開いた。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
歌の詞をあんずるに、西頭一箇の漢とは高祖をさし、長安十二代の泰平をいって、同時に、長安の富饒ふじょうにおいでになったことのある丞相の吉方きっぽうを暗示しているものと考えられます。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)