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合槌
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あひづち
ふりがな文庫
“
合槌
(
あひづち
)” の例文
周三は
笑止
(
きのどく
)
に思ツた。で、幾らかおふくろに同情した積で、「然うですかナ、酒を飮むと、實際氣が晴れるものでせうか。」と
合槌
(
あひづち
)
を打つ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
『ほんとに、さうでしたねえ』と
誰
(
だれ
)
か
合槌
(
あひづち
)
を
打
(
うつ
)
て
呉
(
く
)
れた、と
思
(
おも
)
ふと
大違
(
おほちがひ
)
の
眞中
(
まんなか
)
。
義母
(
おつかさん
)
は
今
(
いま
)
しも
下
(
した
)
を
向
(
むい
)
て
蒲鉾
(
かまぼこ
)
を
食
(
く
)
ひ
欠
(
か
)
いで
居
(
を
)
らるゝ
所
(
ところ
)
であつた。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
即座に母が
合槌
(
あひづち
)
を打つた。下男も父母に
阿
(
おもね
)
つた眼で私を見た。私は意地にも万難を排し他日必ず雪子と結婚しようと思つた。
途上
(新字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
一々
合槌
(
あひづち
)
を打ち乍ら、御無理御尤もで聽いて居りますが、腹の中では、すつかり平次を馬鹿にして居る樣子です。
銭形平次捕物控:056 地獄から来た男
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と
合槌
(
あひづち
)
を打つて居た。母は茶の間に上らうともせず、きよとんとしてそこに立つたまゝになつて居た。
お末の死
(新字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
▼ もっと見る
それをお
光
(
みつ
)
は十二やそこらで、
早
(
は
)
や月々の
不淨
(
ふじやう
)
を見るさうなと言ひ出したものがあつて、さう言へばさうらしいなア、なぞと
合槌
(
あひづち
)
を打つものも現はれ、
穢
(
けが
)
れた娘を神前に出した
祟
(
たゝ
)
りは恐ろしい
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
この強き
合槌
(
あひづち
)
撃つは、美術学校の学生なり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
合槌
(
あひづち
)
うちてゐぬ
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
平次は僅かに
合槌
(
あひづち
)
を打ちました。斯う明けすけにやられると、岡ツ引は稼業でもあまり良い心持はしません。
銭形平次捕物控:259 軍学者の妾
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
Iもさういつて笑ひながら
合槌
(
あひづち
)
をうつた。
骨
(新字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
他
(
た
)
の
二人
(
ふたり
)
の
婆樣
(
ばあさん
)
は
合槌
(
あひづち
)
を
打
(
う
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
八五郎は一つの假定に
辿
(
たど
)
り着きました。が、平次は頭を振つてそれには
合槌
(
あひづち
)
を打つてくれさうもありません。
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それに對して主人の千本金之丞は、何やらゴトゴトと
合槌
(
あひづち
)
を打つて居る樣子、此處までは聽えません。
銭形平次捕物控:204 美女罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次はツイ
合槌
(
あひづち
)
を打ちました。才八といふのは、さう言つた、物の考への
皮肉
(
ひにく
)
な男だつたのです。
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それに
合槌
(
あひづち
)
を打つて、——私も長い間の
岡惚
(
をかぼれ
)
だけれど、今度といふ今度は、錢形の親分に
愛想
(
あいそ
)
が
盡
(
つ
)
きた、下手人どころの沙汰ぢやない、玉ちやんがどうして殺されたか
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
用人の村川菊内は少し苦々しいのを我慢して、精一杯
合槌
(
あひづち
)
を打つて居ります。此邊で御意に逆らふと、いきなり「——仲へ行けツ——」と言ひ出さないものでもありません。
銭形平次捕物控:040 兵庫の眼玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お靜はお勝手から
合槌
(
あひづち
)
を打ちました。狹いお長屋で、どこからどこまでもお話が屆きます。
銭形平次捕物控:230 艶妻伝
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
さう言つて平次は、佐野松の死骸が發見された朝、この戸を
鑿
(
のみ
)
でコジ開けた、猪之松の顏を振り返りました。猪之松は、默つてうなづいて、平次の言葉に、眼で
合槌
(
あひづち
)
を打ちます。
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は默つてその先を
促
(
うなが
)
しました。
合槌
(
あひづち
)
を打つと何處まで脱線するかわかりません。
銭形平次捕物控:104 活き仏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は一應
合槌
(
あひづち
)
を打ちましたが、半次の言葉をそのまゝ呑込む樣子はありません。
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は宜い加減に
合槌
(
あひづち
)
を打つて、奧から娘のお萩を呼出してもらひました。
銭形平次捕物控:218 心中崩れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
千本金之丞あわてたやうに
合槌
(
あひづち
)
を打つのでした。役高を
併
(
あは
)
せて百五十石取の武家にしては、影が薄くて、卑屈で、島家の用人風情に引廻されて居る
腑甲斐
(
ふがひ
)
なさを、事毎に平次は見せつけられます。
銭形平次捕物控:204 美女罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
あの女は
賢
(
かしこ
)
くないから、お前が自分の疑はれる時の用意に、裏口で二人話して居たと言ふと、喜んでそれに
合槌
(
あひづち
)
を打つた。お前はお直を救ふと一緒に、自分も救ふ積りであんな
細工
(
さいく
)
をしたのだらう。
銭形平次捕物控:048 お藤は解く
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎は簡單に
合槌
(
あひづち
)
を打ちます。
甚
(
はなは
)
だたよりない推理です。
銭形平次捕物控:121 土への愛著
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
誰も抗辯するものはなく、
合槌
(
あひづち
)
を打つものもありません。
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
笹野新三郎は側から
合槌
(
あひづち
)
を打つてくれました。
銭形平次捕物控:193 色若衆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
金六も解り切つたことを
合槌
(
あひづち
)
打ちます。
銭形平次捕物控:048 お藤は解く
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎は、何處からか
合槌
(
あひづち
)
を打ちます。
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次はあつさり
合槌
(
あひづち
)
を打ちました。
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
槌
漢検準1級
部首:⽊
14画
“合”で始まる語句
合
合点
合羽
合歓
合図
合掌
合力
合點
合戦
合壁