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反
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か
ふりがな文庫
“
反
(
か
)” の例文
それとも知らずに、御無礼を申したのは、
反
(
か
)
へす
反
(
が
)
へすもわしの落度ぢや。南無阿弥陀仏。南無阿弥陀仏。南無阿弥陀仏。南無阿弥陀仏。
往生絵巻
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
四人の博徒に取り囲まれ、切りかかる脇差を左右に
反
(
か
)
わし、脱けつ潜りつしている澄江の姿が、街道の
塵埃
(
ほこり
)
を通して見られた。
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
男の我を忘れて、相手を見守るに引き
反
(
か
)
えて、女は始めより、わが前に
坐
(
す
)
われる人の存在を、
膝
(
ひざ
)
に
開
(
ひら
)
ける一冊のうちに見失っていたと見える。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そうも思い
反
(
か
)
えすと、その柳沢に汚されたお宮の肉体に対して前より一層切ない愛着が増して来た。
うつり香
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
振り
反
(
か
)
えると、妙高続き火打焼山に至る連嶺には、早や旭の光が薔薇色に燃えて、赭色の山膚に
鏤
(
ちりば
)
められた雪に宝玉の匂が加わった。かなかな蝉の涼しい声が遠くで聞える。
黒部川奥の山旅
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
▼ もっと見る
のみならず言葉は不従順な
僕
(
しもべ
)
である。私達は屡〻言葉の為めに裏切られる。私達の発した言葉は私達が針ほどの
誤謬
(
ごびゅう
)
を犯すや否や、すぐに
刃
(
やいば
)
を
反
(
か
)
えして私達に切ってかかる。
惜みなく愛は奪う
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
淵に臨みて静かに水流の動静を察するに、行きたるものは必らず
反
(
か
)
へる、反へれるものは必らず行く。若きもの必らず老ゆ、生あるもの必らず死す。苦あるものに楽あり、楽あるものに苦あり。
万物の声と詩人
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
ここでは歴史が絶えず繰り
反
(
か
)
えされる。都会で用いるものは別として、田舎で使われる雑器の類は特に変遷がおそい。更に
溯
(
さかのぼ
)
ってこれを使用する人間の習慣に、動きが少ないのだと説いてもいい。
苗代川の黒物
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
聴きおわりたる横顔をまた
真向
(
まむこう
)
に
反
(
か
)
えして石段の下を鋭どき眼にて
窺
(
うかが
)
う。
濃
(
こま
)
やかに
斑
(
ふ
)
を流したる大理石の上は、ここかしこに白き
薔薇
(
ばら
)
が暗きを
洩
(
も
)
れて
和
(
やわら
)
かき
香
(
かお
)
りを放つ。
薤露行
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「南無三宝」と心の中で叫び、島君は身を
反
(
か
)
わせて遁がれようとしたが早くもその肩を掴まれた。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
突然風を切って木刀が、頼母の眉間へ飛んで来たので、頼母は瞬間身を
反
(
か
)
わした。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
反
(
か
)
わす間もなければ開らく間もない。甚太郎はパッと転がった、切っ先届かず五分残ったのは甚太郎にとっては天祐でもあろうか、引く太刀に連れて飛び上り二の太刀を避けて横へ飛んだ。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
颯
(
さっ
)
と打ち込む利鎌の光。ハッと島君は
反
(
か
)
わしたが、これも舞踊の利益である。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
危くヒョロヒョロと小一郎は、身を
反
(
か
)
わせたが苦しい声で
神秘昆虫館
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「そうはいかねえ!」ひょいと紋十郎は身を
反
(
か
)
わせた。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“反”の解説
反(たん、段とも書く)は、尺貫法の面積の単位。土地の面積に使われる反と、布の大きさを表す反とがある。これとは別に6間の長さを表す反もある。
(出典:Wikipedia)
反
常用漢字
小3
部首:⼜
4画
“反”を含む語句
反響
反対
反抗
反覆
反映
仰反
反對
反古
反射
反閇
反返
無反
往反
一反
相反
反歩
反応
文反古
正反対
背反
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