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博勞
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ばくらう
ふりがな文庫
“
博勞
(
ばくらう
)” の例文
新字:
博労
「あゝ
善
(
え
)
え
處
(
とこ
)
だ、よう、おつぎ、
少
(
ちつ
)
と
此處
(
ここ
)
まで
來
(
き
)
てくんねえか」といつた。
彼
(
かれ
)
は
百姓
(
ひやくしやう
)
の
間
(
あひだ
)
には
馬
(
うま
)
を
曳
(
ひ
)
いて
歩
(
ある
)
く
村落
(
むら
)
の
博勞
(
ばくらう
)
であつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
木曾馬
(
きそうま
)
は
小
(
ちひさ
)
いが、
足腰
(
あしこし
)
が
丈夫
(
ぢやうぶ
)
で、よく
働
(
はたら
)
くと
言
(
い
)
つて、それを
買
(
か
)
ひに
來
(
く
)
る
博勞
(
ばくらう
)
が
毎年
(
まいねん
)
諸國
(
しよこく
)
から
集
(
あつ
)
まります。
博勞
(
ばくらう
)
とは
馬
(
うま
)
の
賣買
(
うりかひ
)
を
商賣
(
しやうばい
)
にする
人
(
ひと
)
のことです。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
その父は
博勞
(
ばくらう
)
で、
博徒
(
ばくちうち
)
で、そして近郷の顏役みたやうなことをも爲てゐた。初太郎はその父とは打つて變つた靜かな順良な少年で、學問も誠によく出來た。
古い村
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
「
博勞
(
ばくらう
)
うまく
練
(
ね
)
れねえ
樣
(
やう
)
だな、ようしそんぢや
俺
(
お
)
れ一つ
打
(
ぶ
)
つてやんべ」
二人
(
ふたり
)
が
戯談交
(
じやうだんまじ
)
りに
劇
(
はげ
)
しく
惡口
(
あくこう
)
を
云
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
るとふと
側
(
そば
)
から
凭
(
か
)
ういつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
木曾
(
きそ
)
の
山地
(
さんち
)
に
育
(
そだ
)
つた
眼付
(
めつき
)
の
可愛
(
かあい
)
らしい
動物
(
どうぶつ
)
がその
博勞
(
ばくらう
)
に
引
(
ひ
)
かれながら、
諸國
(
しよこく
)
へ
働
(
はたら
)
きに
出
(
で
)
るのです。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
「どうれ、おめえ
等
(
ら
)
饂飩粉
(
うどんこな
)
少
(
ちつ
)
と
持
(
も
)
つて
來
(
き
)
て
見
(
み
)
せえ、一ツ
爪尻
(
つまじり
)
でえゝんだ、おゝえ
持
(
も
)
つて
來
(
こ
)
うな、おつぎでもえゝや、よう」と
兼
(
かね
)
博勞
(
ばくらう
)
は
促
(
うなが
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
博
常用漢字
小4
部首:⼗
12画
勞
部首:⼒
12画
“博勞”で始まる語句
博勞等
博勞節