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八幡様
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はちまんさま
ふりがな文庫
“
八幡様
(
はちまんさま
)” の例文
旧字:
八幡樣
翌日二人は、
八幡様
(
はちまんさま
)
の小さな森に出かけて、狸の巣を
隈
(
くま
)
なく探し廻りました。しかしどこにもそれらしいのは見当りませんでした。
狸のお祭り
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
久しい
後
(
あと
)
で、その頃
薬研堀
(
やげんぼり
)
にいた友だちと二人で、
木場
(
きば
)
から
八幡様
(
はちまんさま
)
へ
詣
(
まい
)
って、
汐入町
(
しおいりちょう
)
を
土手
(
どて
)
へ出て、
永代
(
えいたい
)
へ引っ返したことがある。
海の使者
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
昨日
(
きのう
)
もちょうどそんな事を考えながら歩いて、つまるところがペンキの
看版
(
かんばん
)
かきになろうが
稲荷
(
いなり
)
や
八幡様
(
はちまんさま
)
の奉納絵を画こうがかまわない。
郊外
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
おれは踴なら東京でたくさん見ている。毎年
八幡様
(
はちまんさま
)
のお祭りには屋台が町内へ廻ってくるんだから
汐酌
(
しおく
)
みでも何でもちゃんと心得ている。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
産土
(
うぶすな
)
の
神々
(
かみがみ
)
は
申
(
もう
)
すに
及
(
およ
)
ばず、
八幡様
(
はちまんさま
)
でも、
住吉様
(
すみよしさま
)
でも、
但
(
ただ
)
しは
又
(
また
)
弁財天様
(
べんざいてんさま
)
のような
方々
(
かたがた
)
でも、その
御本体
(
ごほんたい
)
は
悉
(
ことごと
)
くそうでないものはございませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
それをきくと私は、子供の私は、
身震
(
みぶる
)
いするのを感じた。そこに行くには
八幡様
(
はちまんさま
)
の森の大樹の下を通らねばならない。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
幸いとお神さんの亭主の妹の家が
八幡様
(
はちまんさま
)
の前だというので、そこへ行って羽織だけ
摘
(
つま
)
み洗いをしてもらうことにして、その間寒さを堪えて公園の中で待っていた。
深川の散歩
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
はいあの
私
(
わし
)
の村の鎮守様は
八幡様
(
はちまんさま
)
でごぜえます、其の別当は真言宗で
東覚寺
(
とうかくじ
)
と申します、其の脇に不動様のお堂がごぜえまして
私
(
わたくし
)
の
両親
(
ふたおや
)
が子が
無
(
ね
)
えって其の不動様へ
心願
(
しんがん
)
を掛けました処が
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
父と一緒に深川の
八幡様
(
はちまんさま
)
へ行った時
秘密
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
その晩月が出るのを待って、三人は
八幡様
(
はちまんさま
)
へ出かけました。次郎七と五郎八とは
縄
(
なわ
)
を持ち、老人は
南天
(
なんてん
)
の木の枝を
杖
(
つえ
)
についていました。
狸のお祭り
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
「さあ、おい、起きないか起きないか、
石見橋
(
いわみばし
)
はもう越した、不動様の前あたりだよ、
直
(
すぐ
)
に
八幡様
(
はちまんさま
)
だ。」と、
縞
(
しま
)
の羽織で鳥打を
冠
(
かぶ
)
ったのが、胴の
間
(
ま
)
に円くなって寝ている黒の
紋着
(
もんつき
)
を揺り起す。
葛飾砂子
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そして狸のお婆さんを皆に紹介して、一部
始終
(
しじゅう
)
のことを話し、
八幡様
(
はちまんさま
)
を
綺麗
(
きれい
)
にしたのもこの人だと言ってきかせました。
狸のお祭り
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
八
常用漢字
小1
部首:⼋
2画
幡
漢検準1級
部首:⼱
15画
様
常用漢字
小3
部首:⽊
14画
“八幡”で始まる語句
八幡
八幡宮
八幡船
八幡大菩薩
八幡太郎
八幡鐘
八幡山
八幡黒
八幡屋
八幡浜