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僻在
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へきざい
ふりがな文庫
“
僻在
(
へきざい
)” の例文
或人
(
あるひと
)
は今の別府は南の方に
僻在
(
へきざい
)
している、亀川の東にある実相寺山を中心として、大きな
泉都
(
せんと
)
を建設せなければならぬといっている。
別府温泉
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
其
(
そ
)
の
菜種油
(
なたねあぶら
)
のやうに
櫟林
(
くぬぎばやし
)
と
相
(
あひ
)
接
(
せつ
)
しつゝ
村落
(
むら
)
の
西端
(
せいたん
)
に
僻在
(
へきざい
)
して
親子
(
おやこ
)
三
人
(
にん
)
が
只
(
たゞ
)
凝結
(
ぎようけつ
)
したやうな
状態
(
じやうたい
)
を
保
(
たも
)
つて
落付
(
おちつい
)
て
居
(
ゐ
)
るのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
これは国が
僻在
(
へきざい
)
しておって守旧に便利なのと、「スラーブ」民族が元来政治思想に乏しきが故であるが、その地勢が守るに
易
(
やす
)
く攻むるに
難
(
かた
)
く
東亜の平和を論ず
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
長門
(
ながと
)
は山陽の
西陬
(
せいすう
)
に
僻在
(
へきざい
)
す、
而
(
しこう
)
して萩城連山の
陰
(
きた
)
を
蔽
(
おお
)
い、
渤海
(
ぼっかい
)
の
衝
(
しょう
)
に当る。その地海に
背
(
そむ
)
き山に面す、
卑湿
(
ひしつ
)
隠暗。城の東郊は則ち吾が松下村なり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
即ち予州は極めて
僻在
(
へきざい
)
の地ながら俳句界の牛耳を取る証拠にしてこの事を聞く
已来
(
いらい
)
猶更小生は『ほととぎす』を永続為致度念
熾
(
さかん
)
に起り申候。
子規居士と余
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
▼ もっと見る
村落
(
むら
)
の
西端
(
せいたん
)
に
僻在
(
へきざい
)
して
居
(
ゐ
)
る
彼
(
かれ
)
には
興味
(
きようみ
)
を
以
(
もつ
)
て
見
(
み
)
させる
一
(
ひと
)
つの
條件
(
でうけん
)
も
具
(
そな
)
へて
居
(
ゐ
)
なかつた。
只
(
たゞ
)
むつゝりとして
他人
(
たにん
)
に
訴
(
うつた
)
へることも
求
(
もと
)
めることもない
彼
(
かれ
)
は一
切
(
さい
)
村落
(
むら
)
との
交渉
(
かうせふ
)
がなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
僻
漢検準1級
部首:⼈
15画
在
常用漢字
小5
部首:⼟
6画
“僻”で始まる語句
僻
僻地
僻目
僻見
僻陬
僻村
僻耳
僻事
僻遠
僻論