三羽さんば)” の例文
二羽には一処ひとところにト三羽さんば一処ひとところにトてそして一羽いちはが六しやくばかりそらなゝめあしからいとのやうにみづいてつてあがつたがおとがなかつた、それでもない。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
三羽さんば四羽しは憤怒ふんぬ皷翼はゞたきともごと氣球きゝゆう飛掛とびかかる、あつといふに、氣球きゝゆうたちまそのするどくちばし突破つきやぶられた。
「すゞめ三羽さんばはと一羽いちはといつてね。」とちやん格言かくげんまで出來できた。それからおもふと、みゝづくをもつて、たちま食料問題しよくれうもんだいにする土地とち人氣にんきおだやかである。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
……あなたと、ご一所いっしょ、私ども、氏神様のやしろなんじゃありませんか。三羽さんば羽掻はがいをすくめてまごついた処は、うまれた家の表通りだったのですから……笑事わらいごとじゃありません。と変です。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すこしお歩行あるきなさい、白鷺しらさぎは、白金しろかね本家ほんけしば)のにはへもますよ。」つい小岩こいはから市川いちかはあひだひだり水田すゐでんに、すら/\と三羽さんばしろつまつて、ゆきのうなじをほつそりとたゝずんでたではないか。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)