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一時
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あるとき
ふりがな文庫
“
一時
(
あるとき
)” の例文
忠實
(
まめやか
)
に
事
(
つか
)
へたる
何某
(
なにがし
)
とかやいへりし
近侍
(
きんじ
)
の
武士
(
ぶし
)
、
君
(
きみ
)
を
思
(
おも
)
ふことの
切
(
せつ
)
なるより、
御身
(
おんみ
)
の
健康
(
けんかう
)
を
憂慮
(
きづか
)
ひて、
一時
(
あるとき
)
御前
(
ごぜん
)
に
罷出
(
まかりい
)
で
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一時
(
あるとき
)
は先立ちて
園生
(
そのう
)
をそぞろあるきしたまうことあり。さる折には、われ家を出づる時、心の急がざることあらざりき。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
昔その
唐
(
から
)
の都の大道を、
一時
(
あるとき
)
、その何でござりまして、怪しげな道人が、髪を
捌
(
さば
)
いて、何と、骨だらけな
蒼
(
あお
)
い胸を
岸破々々
(
がばがば
)
と開けました
真中
(
まんなか
)
へ、
人
(
ひ
)
朱日記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
此
(
こ
)
の
備中
(
びつちう
)
、
一時
(
あるとき
)
越前
(
ゑちぜん
)
の
領土巡検
(
りやうどじゆんけん
)
の
役
(
やく
)
を、
主人
(
しゆじん
)
義景
(
よしかげ
)
より
承
(
うけたまは
)
り、
供方
(
ともかた
)
二十
人
(
にん
)
ばかりを
連
(
つ
)
れて、
領分
(
りやうぶん
)
の
民
(
たみ
)
の
状態
(
じやうたい
)
を
察
(
さつ
)
せんため、
名
(
な
)
だゝる
越前
(
ゑちぜん
)
の
大川
(
おほかは
)
、
足羽川
(
あすはがは
)
のほとりにかゝる。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其
(
そ
)
れにも
懲
(
こ
)
りず、
一時
(
あるとき
)
なんぞは、
頓
(
とん
)
と
遊蕩
(
のら
)
の
金子
(
かね
)
に
困
(
こま
)
ります
處
(
ところ
)
から、
最
(
も
)
う
目
(
め
)
が
見
(
み
)
えぬ、へゝゝゝ
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
一時
(
あるとき
)
などは
椽側
(
えんがわ
)
に何だか解らぬが動物の足跡が付いているが、それなんぞしらべて
丁度
(
ちょうど
)
障子の
一小間
(
ひとこま
)
の間を
出入
(
ではいり
)
するほどな動物だろうという事だけは推測出来たが、
誰
(
たれ
)
しも
一寸怪
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
“一時”で始まる語句
一時間
一時颪
一時凌
一時雨
一時餘
一時代
一時余
一時頃
一時性
一時脱