“はがた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
刃型9.1%
刃形9.1%
刃方9.1%
刄型9.1%
歯固9.1%
歯形9.1%
歯痕9.1%
牙形9.1%
羽型9.1%
羽形9.1%
葉形9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
草ごみに荒く切りゆく田の土はすき刃型はがたの紫のくれ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
見ると、前へ立った、女の姿は、その肩あたりまで草隠くさがくれになったが、背後うしろざまに手を動かすにれて、き鎌、磨ける玉の如く、弓形ゆみなりに出没して、歩行ある歩行ある掬切すくいぎりに、刃形はがた上下うえしたに動くと共に
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
素延すのべは、地鉄のむらをなおし、刃方はがたかどを平め、しのぎのかどを出す。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
草ごみに荒く切りゆく田の土はすき刄型はがたの紫のくれ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
上品な重味のあるふうをして、あちらこちらに一団を作っているこうした女房らは歯固はがための祝儀などを仲間どうしでしていた。
源氏物語:23 初音 (新字新仮名) / 紫式部(著)
それは指先で皮をかないで、蜜柑を掌面に載せておいて、前歯でそれにかじりつく、そして出来た歯形はがたに指を突込むでそれから徐々そろ/\剥いてくといふり方である。
横倒しにかえされた牛乳のびんの下に、鶏卵たまごからが一つ、その重みで押しつぶされているそばに、歯痕はがたのついた焼麺麭トースト食欠くいかけのまま投げ出されてあった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
着ものの上から触られても、毒蛇の牙形はがたはだみる……雪に咲いた、白玉椿のお人柄、耳たぶの赤くなる、もうそれが、砕けるのです、散るのです。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
棹の上に取り付けてある羽型はがたの風車が、これも彩色を無くしたまま、時折り、あるか無いかの風を受けて廻転しかけては
空を飛ぶパラソル (新字新仮名) / 夢野久作(著)
新式のは馬来マレイ半島のジヨホオルへけば観られると云ふ事だ。樹幹にはどれにも左右から矢の羽形はがたに斜めに小刀ナイフで欠刻を附け、更に中央に溝として一線が引いてある。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
あさ葉形はがたのくちびるに
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)