“ちやうあひ”の漢字の書き方と例文
語句割合
帳合100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひかりもあからさまにはさず、薄暗うすぐらい、冷々ひや/\とした店前みせさきに、帳場格子ちやうばがうしひかへて、年配ねんぱい番頭ばんとうたゞ一人ひとり帳合ちやうあひをしてゐる。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
十二月大晦日おほつごもりに持行けるが四郎右衞門其日は殊の外勘定に取込居とりこみをり三郎兵衞の來りても碌々ろく/\挨拶あいさつもせず帳合ちやうあひ爲居なしゐたりし所へ三郎兵衞右の金百兩を返濟しければ其儘そのまゝ硯筥すゞりばこの上に置て下女に申付さけさかな
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
柳屋やなぎや淺間あさま住居すまひ上框あがりがまち背後うしろにして、見通みとほし四疊半よでふはん片端かたはしに、隣家となり帳合ちやうあひをする番頭ばんとう同一おなじあたりの、はしらもたれ、そでをばむねのあたりではせて、浴衣ゆかたたもと折返をりかへして
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
悉皆こと/″\く調べ段々惣勘定と立けるにたなの有金五十兩不足しければ猶又勘定立直たてなほ種々いろ/\取調べしかども同く帳合ちやうあひ立難たちがたく如何に穿鑿せんさくなすと雖も番頭久八が引負ひきおひとは流石さすが吝嗇りんしよくなる五兵衞も心付ず只々たゞ/\不審に思ひ外々ほか/\の番頭若者に至る迄うたがひを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見るもの一ツとして欲しからざるは無きを、初鰹は買はざれども、昼のお肴なにがし、晩のお豆府いくらと、帳合ちやうあひめて、小遣の中より、大枚一歩がところ、苗七八種をずばりと買ふ
草あやめ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)