“ちょうあい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寵愛85.6%
帳合14.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うらめしげに児太郎を見あげると、その真赤な顔は、百万石の主君の寵愛ちょうあいをほしいままにしているだけ、わけても逆上のぼせ気味で美しかった。
お小姓児太郎 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
その新女御を院が御寵愛ちょうあいあそばすことは月日とともに深くなった。七月からは妊娠をした。悪阻つわりに悩んでいる新女御の姿もまた美しい。
源氏物語:46 竹河 (新字新仮名) / 紫式部(著)
その木材の蔭になって、日の光もあからさまには射さず、薄暗い、冷々ひやひやとした店前みせさきに、帳場格子ちょうばごうしを控えて、年配の番頭がただ一人帳合ちょうあいをしている。
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今日も、それを繰返して考えたり、帳合ちょうあいをしたり、帳合をしてはそれを繰返して考えてみたりしているところへ、老番頭の太平がやって来ました。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)