“せいひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
成否36.4%
制臂9.1%
正否9.1%
盛否9.1%
萋斐9.1%
誠否9.1%
請罷9.1%
青皮9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれうしてあたらしいところつて、あたらしいものせつするのが、用向ようむき成否せいひかゝはらず、今迄いままでかずにぎたきた世界せかい斷片だんぺんあたまやうがしてなんとなく愉快ゆくわいであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
その秀吉以上の天才信長であったから、惜気もなくカンバスを供給して、そのやりたいだけのことをやらせ、伸ばせるだけの手腕を伸ばさせて、他に制臂せいひこうむるべき気兼ねというものが少しもない
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
正否せいひのほどは保證ほしようがたいが、それはとにかくこんな些細ささい事物じぶつまで科學的かがくてき整理せいりせられてゐることは歎賞たんしようあたひするであらう。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
日本国中に帳合法流行の盛否せいひに関しては、おおいに不便利なるものあり。
小学教育の事 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
而して某まさに炎々赫赫、寵をたのみて悔ゆるなく、召対しょうたいまさ闕下けつかに承け、萋斐せいひすなわち君前に進む。委蛇いいわずかに公より退けば、笙歌已に後苑に起る。声色狗馬せいしょくくば、昼夜荒淫、国計民生、念慮に存ずるなし。
続黄梁 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
〔譯〕誠否せいひは、須らく夢寐むびちゆうの事に於て之をけんすべし。
蘭軒原作の註はさきに正精の請罷せいひの事を言ふに当つて、已に一たび節録したが、今此に全文を挙げた。後の一首に云く。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
亥太郎さんが此品これを持っていると云うのは不思議でございますな、この煙草入たばこいれは皮は高麗こうらい青皮せいひ趙雲ちょううん円金物まるがなもの後藤宗乘ごとうそうじょうの作、緒締おじめ根附ねつけはちぎれて有りませんが、これは不思議な品で
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)