“こうもん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コウモン
語句割合
肛門34.4%
後門12.5%
鴻門9.4%
黄門9.4%
叩門9.4%
閘門9.4%
校門6.3%
告文3.1%
衡門3.1%
閤門3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
牢死人の死体は荷物のように扱われ、鼻や、口や、肛門こうもんやには綿がつめられ、箱に入れられて町の病院に運ばれ、そこで解剖されるのである。
(新字新仮名) / 島木健作(著)
このため義貞は前面の苦戦のうえ、さらに後門こうもんおおかみにもそなえをはずせず、ついにさいごまで加古川の陣地を払うことができなかった。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これが真個ほんとの押掛けで、もとより大鎧罩手こて臑当すねあての出で立ちの、射向けのそでに風を切って、長やかなる陣刀のこじりあたり散らして、寄付よりつきの席に居流れたのは、鴻門こうもんの会に樊噲はんかいが駈込んで
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
黄門こうもんの報称に拠るに、五月初六日より、一千丈の巨蟒きょもう来り、宮外に盤踞ばんきょし、内外臣民を呑食どんしょくする一万三千八百余口、過ぐる所の宮殿、ことごと邱墟きゅうきょと成りて等し。
蓮花公主 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
「臥龍先生はご在宅か」と、慇懃いんぎん叩門こうもんして、内へ云った。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
荒川放水路の水量を調節する近代科学的閘門こうもんの上を通って土手を数町川下へさがると右にクラブハウスがあり左にリンクが展開している。
ゴルフ随行記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
二人ふたりは、階段かいだんりて、はなしながら校門こうもんそとたのでありました。
赤土へくる子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
告文こうもんとは、どんな意味を持つものやら。みことのり、綸旨りんじ、それともちがいましょうか」
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わが父三たび家をうつして、つい燕息えんそくの地を大久保村に卜せられし時、衡門こうもんの傍なる皀莢さいかちの樹陰に茅葺かやぶきの廃屋ありて住むものもなかりしを、折から久斎が老母重き病に伏したりと聞き
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ましてや行きずりにせよ龍顔に咫尺しせきしたわけでは尚更なくつて、はるか閤門こうもんの際に跪坐きざして、そつともち上げてみた目蓋のはしに
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)