“かぶきもん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
冠木門89.1%
衡門9.1%
冠門1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ト向うがくん三等ぐらいな立派な冠木門かぶきもん。左がその黒塀で、右がその生垣。ずッと続いて護国寺の通りへ、折廻した大構おおがまえ地続じつづきで。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
衡門かぶきもんから筋向ひの家に、それは/\大きい楠が一株、雨も洩さぬ程繁つた枝を路の上に擴げてゐた。——靜子に訊けば、それが今猶殘つてゐると言ふ。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「伝統といふものはひどいものだ、今だに僕は此昔の儘の大きな冠門かぶきもんをくゞる時は不思議な程心にヒケ目を感ずるよ、何となく斯う……」
眠い一日 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)