トップ
>
衡門
>
かぶきもん
ふりがな文庫
“
衡門
(
かぶきもん
)” の例文
入口は
衡門
(
かぶきもん
)
也。出口は偉大なる屋根門なるが、その左右に室ありて、恰も寺の仁王門の如し。余はその右室を占めて、呍の仁王となる。
阿武隈川水源の仙境
(旧字旧仮名)
/
大町桂月
(著)
衡門
(
かぶきもん
)
から筋向ひの家に、それは/\大きい楠が一株、雨も洩さぬ程繁つた枝を路の上に擴げてゐた。——靜子に訊けば、それが今猶殘つてゐると言ふ。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
門は地味な
衡門
(
かぶきもん
)
。それが当節飛ぶ鳥を落す、将軍
寵姫
(
ちょうき
)
の
外戚
(
がいせき
)
、土部三斎の住居であった。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
衡門
(
かぶきもん
)
から筋向ひの家に、それは/\大きい楠が
一株
(
ひともと
)
、雨も洩さぬ程繁つた枝を路の上に拡げてゐた。——静子に訊けば、それが今猶残つてゐると言ふ。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
庭には小さいながらも池があつて、赤い黒い、尺許りの鯉が十
尾
(
ぴき
)
も居た。家の前には、其頃村に唯一つの
衡門
(
かぶきもん
)
が立つてゐた。叔父の家のは、
既
(
とう
)
に朽ちて了つたのである。
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“衡門”の意味
《名詞》
門柱の上部に冠木を渡した門。冠木門。
(出典:Wiktionary)
衡
常用漢字
中学
部首:⾏
16画
門
常用漢字
小2
部首:⾨
8画
“衡”で始まる語句
衡
衡器
衡山
衡平
衡吉
衡府
衡水
衡突
衡嶽志